• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

リニアモータ駆動工作機械による知的加工支援システムの実現

Research Project

Project/Area Number 17760105
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

茨木 創一  京都大学, 工学研究科, 助手 (80335190)

KeywordsNC工作機械 / リニアモータ / 静圧案内 / 切削抵抗 / 加工制御
Research Abstract

リニアモータ駆動の送り系と静圧案内を持つ高精密マシニングセンタを主な対象として,加工中の送り速度などの加工条件を,オペレータの経験と加工中の修正に頼ることなく,自律的に最適化するシステムを実機上に構築することを研究目的とする.特に本年度は,加工状態を知るための重要な情報である,切削抵抗を特別なセンサなどを用いることなく,NC工作機械が従来持つ内部センサのみを使うことによって推定する手法を構築し,それを実機上に実装する研究を行った.提案した切削抵抗モニタリングシステムをリニアモータ駆動,及び静圧案内を持つ高精密加工機,及びボールねじ駆動,転がり案内を持つ従来型の汎用加工機の双方に実装し,両者における切削抵抗モニタリングの精度を比較した.
具体的には,特にボールネジとナットの間,及び転がり・すべり案内の摺動面に作用する摩擦が,切削抵抗のモニタリング精度に対して及ぼす影響を定量的に評価し,それらをリニアモータ駆動の場合,及び静圧案内の場合と比較した.その結果,ボールネジ駆動の送り系と転がり案内を持つ加工機では,摺動面に作用する摩擦力の影響がサーボモータの電機子に大きな影響を及ぼし,かつその大きさは運動条件などによって大きく変動するため,200N以下の切削抵抗を,サーボモータの電機子電流から推定することは困難であると結論づけた.一方,リニアモータ駆動,及び静圧案内を持つ高精密加工機では,摺動面の摩擦は非常に小さく,推定誤差10N程度でモータ電機子電流から切削抵抗を推定することを示した.
今後は,加工状態のモニタリングを基礎として,切削抵抗制御を基礎とした加工条件制御システムを構築,実機への実装を行う.また,工具パスの最適化など,エンドミル加工の高精度化・高能率化に関連する技術について研究を行う.

  • Research Products

    (3 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] エンドミル加工における切削抵抗の推定法(第2報)-固定サイクルにおける切削抵抗予測モデルの同定とそれに基づく送り速度制御-2006

    • Author(s)
      茨木創一
    • Journal Title

      精密工学会誌 7・8

      Pages: 224-228

  • [Journal Article] 送り系のモータ電流を用いた切削抵抗推定法に関する研究2006

    • Author(s)
      河野 大輔
    • Journal Title

      2006年度春季精密工学会春季大会学術講演会講演論文集

      Pages: 175-176

  • [Journal Article] NC工作機械における切削抵抗推定法に関する研究2005

    • Author(s)
      河野 大輔
    • Journal Title

      日本機械学会関西学生会卒研発表講演会講演前刷集

      Pages: 14

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi