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2005 Fiscal Year Annual Research Report

マイクロ魚ロボットにおける推進運動の高効率化制御と推進メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 17760209
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

高田 洋吾  大阪市立大学, 大学院工学研究科, 講師 (70295682)

Keywordsバイオロボティクス / エネルギー効率化 / 可視化 / 魚ロボット / PIV / CFD / 遺伝的アルゴリズム / 推進メカニズム
Research Abstract

魚ロボットは,海洋水産資源の調査や,発電所内パイプ内壁の損傷調査,水害による被災者発見などに役に立つと考えている.まず,実際の生きた魚の動きを十分観察した上で,それを模倣した魚ロボットを製作し,その魚ロボットに対して,消費電力を抑える方法について検討した.魚ロボットの製作にあたっては,胴体と尾鰭を一体とした本体に柔軟素材を選び,魚の筋肉を模擬した伸縮型のモータ・ストリング系アクチュエータ(モータと糸によって構成)を用いて胴体を屈曲させ,胴体と尾鰭を左右に振って推進させる構造にした.この構造では,実物の魚の背骨や筋肉に機能上よく似ているため,魚らしい遊泳が可能で,効率面でも有利であると考えた.遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて,モータ駆動のスケジュールを作成した.GAで得られた速度重視のスケジュールを用いることにより,高速化が実現でき,また,GAで得られた効率重視のスケジュールを用いることにより,電力消費が少ない遊泳を実現できた.GAの適用により,推進効率を向上させ,消費電力を極力少なくできることが判った.
魚の推進メカニズムの解明を目的として,生きた魚の代わりに,まずは市販の魚ロボットを用いて,尾鰭周りの水の流速分布を,粒子画像流速測定法(PIV)により調べた.また,高速度カメラにより取得した魚ロボットの動画をもとに,魚の形状と動作をディジタル化し,その情報に基づいて,数値流体力学(CFD)による流動解析をすることで,魚ロボットまわりの水の流動状態について調べた.その結果,魚ロボットが尾鰭後方に逆カルマン渦を発生していること,また,それによって水を後方へ押し出し,推進力を得ていることが確かめられた.
また,マイクロ化に向けて,コントローラおよび電力源(固体高分子型燃料電池)を本体に搭載した小型魚ロボット(全長110ミリ)を試作した.そして,水槽中で遊泳可能であることを確認した.

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 自立型固体高分子燃料電池を電力源としたモータ・ストリング駆動魚ロボットの推進性能2006

    • Author(s)
      高田洋吾, 玉地俊明, 石井利長, 今西啓之, 脇坂知行
    • Journal Title

      日本機械学会2005年度年次大会講演論文集 No.05-1, Vol.6

      Pages: 95-96

  • [Journal Article] 燃料電池で駆動するミクロ魚ロボットの開発2006

    • Author(s)
      高田洋吾, 海老田一章, 石井利長, 玉地俊明, 谷中悟史, 脇坂知行
    • Journal Title

      日本機械学会関西支部第81期定時総会講演会講演論文集 No.064-1

      Pages: 5・24

  • [Journal Article] 魚ロボットまわりの流動の計測および数値解析2006

    • Author(s)
      玉地俊明, 谷中悟史, 高田洋吾, 脇坂知行
    • Journal Title

      日本機械学会関西支部第81期定時総会講演会講演論文集 No.064-1

      Pages: 5・25

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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