2005 Fiscal Year Annual Research Report
移動中の活動実行可能性を考慮した活動・交通パターンの意思決定に関する研究
Project/Area Number |
17760422
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大森 宣暁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80323442)
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Keywords | 移動中の活動 / 活動・交通パターン / 情報通信 / アクセシビリティ |
Research Abstract |
本研究の目的は、時空間制約下での活動・交通分析の枠組みの中で、人々は移動空間を含めた都市空間における活動機会を考慮して活動・交通パターンの意思決定を行っているという仮説を立て、それを検証するための調査・分析手法を開発し、実証研究を行うことである。具体的には、(1)観測調査による移動中の活動の実態把握、(2)アンケート調査およびインタビュー調査による移動中の活動と活動スケジュールの関係の理解、(3)移動中の活動を含めた活動スケジューリングの意思決定のモデリング、を行うことを目的とする。 本年度の研究実績を以下にまとめる。 1)移動中に実行可能な活動と移動空間を含めた都市空間における活動機会の体系的な整理 徒歩、自転車、自動車運転・同乗、鉄道乗車・待ち、などの交通モード別サービス状況(混雑度や着席可能性、webや携帯電話の利用可能性など)などの「交通環境」と、移動目的、移動時間、1日の活動スケジュール、情報通信手段の保有などの「個人の移動状況」別に、移動中に実行可能な活動および移動空間を含めた都市空間における活動機会の体系的な整理を行った。 2)観測調査・アンケート調査による移動中の活動実態の把握 普通通勤列車および定員着席制通勤列車利用者の乗車中に行われる活動の実態を把握し、より快適な移動環境が提供される揚合の活動の実行意向およびそれに対する支払い意思額を把握した。また、鉄道駅および駅周辺において待ち合わせを行った2人組を対象に、移動中および待ち時間中の携帯電話の利用を含めた行動分析を行った。 3)移動中の活動を含めた一日および複数日の活動スケジュール調査および応答型意識調査手法の開発 移動中の活動を含めて一日および複数日の活動スケジュールに関する情報を収集するために、紙ベースのアンケート調査票、GPS携帯電話を用いたダイアリー調査システム、GISおよびweb-GISを用いた応答型意識調査システムの改良の可能性を検討した。
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