2006 Fiscal Year Annual Research Report
透明性を確保した車種別交通量配分システムの利用推進
Project/Area Number |
17760433
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
井ノ口 弘昭 関西大学, 工学部, 助手 (10340655)
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Keywords | 交通工学・国土計画 / 交通量配分 / クリアリングハウス / ネットワーク / アルゴリズム |
Research Abstract |
近年になって均衡配分手法についての研究及び実用化が行なわれてきている。しかしながら,コンピュータプログラムの作成は,各機関・会社が独自に行なっており,そのソースコードは一般的には公開していないため,中身はブラックボックスとなっており,本当に正しく交通量を推定しているのか分からないのが現状である。そこで本研究では,交通量配分の透明性を確保するために,プログラムのソースコードおよびベンチマークデータの公開を行う。 昨年度は,車種別の均衡配分問題を効率的に解くアルゴリズムの開発を行った。PCクラスタシステムを使用することで,効率的な並列化が可能であることが分かった。 本年度は,交通量配分の検証に必要なベンチマークデータの整備を行った。プログラムの検証を行うための小規模なデータは仮想道路ネットワークを用いて整備を行った。システムパフォーマンスの検証を行うための比較的大規模なデータ(地方整備局をカバーする程度のデータ)は,インターネットでの公開を前提にして国土交通省近畿地方整備局等にデータ提供のお願いをしたが,ODデータは非公開扱いのため,データ公開の許諾は無理であった。しかしながら,研究者個人での利用許諾を受けることが出来たため,ODデータ,道路ネットワークデータの整理を行った。 来年度は,プログラムのソースコードおよび本年度構築したベンチマークデータ(国土交通省提供のODデータを除く)をインターネット上に公開し,誰でも参照可能にするとともに,プログラムの不備を誰でも指摘することが出来るシステムの構築を行なう予定である。
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