2005 Fiscal Year Annual Research Report
潜熱蓄熱材をロックウール天井材に応用した駆体蓄熱システムの研究
Project/Area Number |
17760475
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
近藤 武士 神奈川大学, 工学部建築学科, 助手 (90333153)
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Keywords | 潜熱蓄熱材 / ピークシフト / 躯体蓄熱 / 天井チャンバ方式 |
Research Abstract |
本研究は、天井チャンバによる冷房システムに融点約25℃の潜熱蓄熱材を天井材として適用した躯体蓄熱システム(潜熱蓄熱天井システム)における効果を把握した。通常冷房時に天井材に冷蓄熱を行い、ピーク時に熱源容量を削減する、ピークシフト運転を行った。ピークシフト運転中の室内温熱環境の把握および熱源容量削減効果を実験および数値シミュレーションによって行い、その可能性について検討した。また、蓄熱効果のほとんどない通常の天井材使用時と比較し、その効果を明らかにした。前年までの研究で試作をいったロックウールPCM天井材を使用して、より実システムに近い運転を行い、本システムにおけるピークシフト運転の可能性、電力負荷平準化効果の検討を行った。前年度までの、給気と還気経路が混合してしまう実験室のシステムを大きく改良し、実システムに近い運転を可能にした。また、ピークシフト時のみの実験ではなく、24時間運転の実験を行いその効果を確認した。冷房負荷の少ない実験室での結果ではあるが、24時間運転の状況下での熱源容量削減効果は、ピーク時でロックウール天井材使用時に比べ20%削減されることを確認した。実験室をモデルとし、標準気象データを用いた夏期期間運転の数値シミュレーションでは、ピーク日において負荷が27%削減できた。また、夜間以降率は21%となった。夜間以降率を考慮すると熱源容量の削減と共にランニングコストの削減も可能であると思われる。
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Research Products
(2 results)