2006 Fiscal Year Annual Research Report
民間から公共化した住環境の利用者による管理運営方法(住民型PFI)の検討
Project/Area Number |
17760488
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
薬袋 奈美子 福井大学, 工学研究科, 講師 (60359718)
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Keywords | 緑地 / 住民 / 管理 / 環境 / 遊園地 / 公園 / 協議会 / 植生管理 |
Research Abstract |
都市近郊緑地における管理運営には、単なる公園としての安全確保と、植生管理とでは大きく異なるが、ここでは植生管理を含めた計画づくりにもかかわる緑地を取り上げる。 1)自発的創造型:まいおか公園 里山の景観を創り上げたい有志が集まり、長い体験と話し合いによる共通認識を築き上げながら、少人数がリーダーシップをとって、行っている。リーダーシップをとる人材は、活動を通して育成されるため、方針がまとまりやすい。 2)基本計画協働型:【既活動型】生田緑地 愛着がある。既に実態を知っている。そういった市民が集まる場合には、実態を踏まえた根本的なところから協議をすることが可能となる。しかし、多くの市民が集まることが良い反面、緑地の将来像を廻っての意見の対立があった場合に、明快な方針を提示できないまま、現状維持的な計画となりがちになる。 【新規活動型】:烏側渓谷緑地 3)リーダーシップ型:長池公園 NPOが中心となって、指定管理者を受け、活動していうる事例が見られるようになってきた。強いリーダーシップを発揮して、市民の希望を受け入れながら、専門家が考えた計画地を市民が利用しているという形態。 4)仕様協議参加型:座間谷戸山公園 多くの利用団体が、協議しながら進めている。自分たちの活動のしやすい環境を他団体と調整しながら実施しているが、計画段階での参加ではないために、限定的である。 多様な住民が住む中にあって、緑地を明快な方針を設定して管理していくことは困難である。舞岡公園や長池公園では、市民団体或いはNPOがリーダーシップをとっているから、市民による管理が実現している。緑地に対する整備の方針を都市全体の中での役割を設定する中から検討し、関心のある人が共有するというプロセスが必要であろう。
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Research Products
(2 results)