2005 Fiscal Year Annual Research Report
サテライトデイルームを活用した逆デイサービスの効果に関する研究
Project/Area Number |
17760490
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
三浦 研 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (70311743)
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Keywords | 逆デイサービス / 高齢者ケア / 外出 / サテライト |
Research Abstract |
本年度は、民家を改修した小規模な介護拠点に、施設入所の認知症高齢者が毎日歩いて通い、そこを拠点として街に出掛ける、広島県庄原市のA老人保健施設によるサテライトデイルームによる逆デイサービスの試行的取り組みを取り上げ、認知症高齢者の心身および生活展開、認知症高齢者の心身および生活展開、介護職員に及ぼす効果を人間行動学および生理学の側面について、プレ調査から得られたデータを分析し、入所型の大規模施設の介護に小規模介護拠点を活用する可能性について検討した。その結果、1)小型加速度センサーを調査対象高齢者に携帯してもらい、サテライトデイルーム活用前後を比較すると、運動状態の向上が確認され、リハビリとして有効であること、2)調査対象高齢者の行為内容の変化をサテライトデイルーム活用前後において比較した結果、サテライトデイルーム活用後、"無為"が減少し、"会話"が増加するなど、主体性の発現に効果があること、が明らかになった。また、本年度は、10秒ごとに歩数を計測できる機器も購入し、測定に有効であるか、試用した。
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