2005 Fiscal Year Annual Research Report
環日本海本地域の日本・中国・韓国の都市における木造居住環境文化の持続可能性の研究
Project/Area Number |
17760495
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
ミレナ マルコワ 国際教養大学, 国際教養学部, 助教授 (40381339)
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Keywords | 木造住宅 / 建築文化 / 歴史的環境保存 / 持続可能な発展 / 文化財 |
Research Abstract |
まず初めに、韓国の都市ブサン、アンドン、チェジュにある木造居住環境について最新の書籍や研究論文を集め、特に韓国文化の様式と建築空間の関係の調査に重点を置きながら、木造住居環境の歴史と変遷、建築的特徴や様式の文献調査を行った。 2005年7月末に10日間韓国を訪問し、歴史的都市プサン、アンドン、チェジュなどの木造居住環境の調査を行った。それぞれの都市にある木造居住地域を訪問し伝統的な建築空間を写真やスケッチで記録した。特にプサンでは、東亜大学(Dong-A University)建築学部の教授とミーティングを行い、同大学建築学部院生をアシスタントにプサンの代表的な建築物や博物館を訪問、韓国の木造建築空間についての研究を進めた。 更に、プサンの建築専門書店から東亜大学の教授に推薦された韓国建築についての書籍を購入し、帰国後の研究の貴重な資料とした。 文献調査・現地調査などの基本的な研究をもとに、調査の次の段階を決めた。次年度では、初年度に培った韓国の伝統的な木造建築様式の知識をもとに、現在伝統的な住居に住んでいる居住者のライフスタイルや価値観についての調査を行う。 韓国建築についての調査を行った後、中国の木造居住環境についての文献調査を行った。中国の都市上海・杭州・蘇州にある木造居住環境について、最新の書籍や研究論文を収集。木造住居環境の歴史と変遷、建築的特徴や様式を研究し、特に中国の文化様式と建築空間の関係について重点的に調査を行った。 韓国の時と同様に、文献調査を行った後中国を訪問、現地調査を行った。2005年12月末から1月頭にかけての14日間、中国の歴史的都市上海、杭州、蘇州などの木造居住地域を訪問し伝統的な建築空間を写真やスケッチで記録した。 また、上海同済大学(Tongji University)、杭州浙江大学(Zhejian University)の建築学部の教授二名とそれぞれミーティングを行い中国の代表的建築物や博物館を訪問、中国の木造建築空間についての研究を進めた。また上海では、同済大学教授に推薦された建築専門書店から、中国建築についての専門書を購入。帰国後の調査に大いに役立てた。 文献調査・現地調査などの基本的な研究をもとに、調査の次の段階を決めた。次年度では、初年度に培った中国の伝統的な木造建築様式の知識をもとに、現在伝統的な住居に住んでいる居住者のライフスタイルや価値観についての調査を行う。 日本の木造居住環境の代表として、秋田県秋田市、峰浜村、仙北市角館町、五城目町馬場目の町並みを研究。文献調査および現地調査を行い、歴史的民家に住んでいる居住者には、面接調査も行った。
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