2005 Fiscal Year Annual Research Report
集合住宅における「アダプタブルなビルディングシステム」の再構築
Project/Area Number |
17760497
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
門脇 耕三 首都大学東京, 都市環境学部, 助手 (40336524)
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Keywords | 都市計画・建築計画 / オープンビルディング / SI住宅 / 住戸計画 / キャパシティ |
Research Abstract |
平成17年度は、(1)集合住宅において、高いアダプタビリティを実現するための構法計画手法の明確化、及びその評価手法の開発、(2)具体的な地域を対象とした、集合住宅の立地条件、建築特性、住要求の関係の明確化、以上二点に関する研究を行った。 (1)に関しては、既存のSI住宅などにおける住戸のアダプタビリティを向上させる手法の整理を行うとともに、申請者らの既往研究等を援用し、集合住宅のアダプタビリティの評価手法の開発を行った。具体的には、集合住宅のスケルトンの特性が住戸計画に与える影響を、統計的な分析によって定量化した。 (2)に関しては、1980年以降に建築された中高層住宅158事例、超高層住宅46事例を対象として、(1)で開発した評価手法を用い、それらの住戸のアダプタビリティが低い傾向にあることが明らかになった。この結果は、日本建築学会計画系論文集に投稿し、掲載された。また、それぞれの事例について、立地条件を整理した。 また、集合住宅の立地条件、建築特性、住要求の関係を詳細に分析するため、多摩ニュータウンに立地する集合住宅住戸の改修試設計を行った。試設計に際しては、住戸に対する簡易なヒアリングを行い、立地条件と住要求の関係を把握した。また、把握した住要求を実現する改修計画を立案し、行程や工費に関して、簡易なシミュレーションを行った。この結果は、平成18年度にさらに詳細に分析する予定である。
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