2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17760518
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
中沢 信一郎 早稲田大学, ユネスコ世界遺産研究所, 講師 (70287978)
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| Keywords | マレイシア / ジョホール / スルタン / 宮殿 / 王宮 / 保存 / 修復 / 都市計画 |
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| Research Abstract |
初年度は,現地調査を9月に実施し,以下の研究項目について学術調査を進めた.
[ジョホール州内の地方都市]
州都ジョホール・バル市の他,バトゥー・パハット市,ムアル市内の市街地形成地区にあるショップハウスの現況調査を進め,街路と地区の写真撮影を行った.各都市の情報提供者より,レヴューを受けた.
[ジョホールの近代遺産]
ジョホール・バル市内の王宮・官庁舎・その他の公共建築・ショップハウスの現況調査を進め,修理工事の有無と活用状況の把握に努めた.マレイシア工科大学所蔵の図面を閲覧・複写し,現地研究者からレヴューを受けた.その他,地方都市にある会館・寺観・モスクなどの近代遺産の現況調査を進め,写真撮影を行った.
[ジョホール・バル市の都市計画]
州政府発行の都市計画のマスタープランを入手し,計画概要を把握した.開発計画の大要の中で,文化財保存と街並み保存及び歴史的環境の保全がどのように扱われているのかを調査した.
[スルタン王家の宮殿建築]
コンセンサス形成のための,第一回バライ・ザハラ宮殿修理工事準備委員会を行い,現地主導の組織設立を主導した.修理工事対象の建造物の現況調査(継続)を進めた.
[シンガポール国立博物館の改修・増築工事]
先行事例として,コロニアル建築であるシンガポール国立博物館の改修・増築工事を視察,担当者複数名よりレヴューを受けた.
[我が国の修理工事の動向]
我が国の修理工事の動向を把握するため,邦人専門家より講演形式のレヴューを受けた.
以上の調査項目を帰国後,整理し,シンガポール及びジョホール州にある宮殿建築の変遷の系譜を明らかとした.また,19世紀以降の英領植民地の形成過程の中でのマレイ半島の各州内に点在する王宮造営の歴史と系譜を整理し,ジョホール王宮の相対的位置について考察を進めた.
(760字)
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Research Products
(3 results)
