2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17760532
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
寺井 智之 大阪大学, 工学研究科, 助手 (20346183)
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Keywords | 静水圧 / アモルファス / ダイヤモンドアンビルセル / 結晶化 / 相変態 / アルミニウム / 希土類金属 / 結晶構造解析 |
Research Abstract |
Zr基およびAl基アモルファス合金にダイヤモンドアンビルセルを用いて40GPaまでの静水圧を負荷し、粉末X線回折により結晶化温度と静水圧の関係を調べ、アモルファス合金の結晶化に及ぼす超高静水圧効果を明らかにすることを研究目的とした。本年度は既存の微小焦点X線回折装置を超高静水圧下の結晶構造解析が行える仕様へ改造することならびに既存の真空蒸着装置を用いてダイヤモンドアンビルセルに挿入するためのアモルファス合金薄膜を作製し、微小焦点X線回折装置で結晶構造の解析が可能であることを確かめた。具体的には、 1.既存の微小焦点X線回折装置に冷凍機、ターボ分子ポンプ、イメージングプレート、サンプル移動ステージを組み合わせ、ダイヤモンドアンビルセルを用いた超高静水圧下の結晶構造解析が行えるようにした。圧力の較正はルビー蛍光シフト法で行うように必要な装置をセッティングした。 2.Al-Smアモルファス合金を真空蒸着装置を用いて系統的に作製し、結晶化温度と静水圧の関係を調べるのに最適なアモルファス薄膜を得るための条件を明確にした。作製したアモルファス薄膜は電気炉により大気圧下における結晶化温度を確認した後、EPMAで組成を確認した。 3.得られたAl-Smアモルファス合金薄膜を微小焦点X線回折装置を用いて結晶構造解析を行えることを確認した。 次年度は本年の得られた結果をもとにAl基アモルファス合金について系統的に結晶化温度と静水圧の関係を調べ、アモルファス合金の結晶化に及ぼす静水圧の効果を明確にする。
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