2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ空間を利用した無機-導電性高分子複合材の創製とレドックスキャパシタへの応用
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17760543
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
武井 貴弘 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (50324182)
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Keywords | メソポーラスシリカ / ポリアニリン / 導電性高分子 / 電気泳動法 / リン酸ジルコニウム / 電気化学特性 / 電気化学キャパシタ |
Research Abstract |
平成17年度の研究概要 1)メソポーラスシリカ-ポリアニリン複合体の作製と電気化学特性 細孔半径が3nm程度の一次元貫通孔を持つメソポーラスシリカの細孔内に導電性高分子であるポリアニリンを導入し、その電気化学特性を調査した。導入方法としては、ポリアニリンをあらかじめ作製しておいて良溶媒を用いる方法と、細孔内で重合する方法の二種類を検討した。その結果、あらかじめポリアニリンを重合しておいて後に細孔内へ導入する方法において、メソポーラスシリカ-ポリアニリン複合体を作製できた。また、これらの試料の、硫酸水溶液中でのサイクリックボルタモグラムを測定することにより、電気化学キャパシタ電極としてのキャパシタンスを算出したところ、活物質あたりのキャパシタンスは226F/gとなり、同様の方法で作製したポリアニリンペレットのキャパシタンスの8倍程度の値を示した。 2)電気泳動法および電界析出法を用いた層状リン酸ジルコニウム-ポリアニリン膜の作製 α-リン酸ジルコニウムの剥離溶液とポリアニリンとの混合溶液を用いて、Pt電極を用いて所定の電界をかけることで、リン酸ジルコニウムナノシートの電気泳動とポリアニリンの電界析出を同時に起こさせることにより、リン酸ジルコニウム-ポリアニリン複合膜の作製を試みた。溶媒として、水、アルコール、ニトリルを、剥離剤としては数種類のテトラブチルアンモニウム塩を用いたところ、最大で約30μm程度のポリアニリンがインターカレートされたLayer-by-Layer膜を作製することができた。これらの電気化学特性については後に検討する予定である。
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Research Products
(1 results)