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2005 Fiscal Year Annual Research Report

亜熱帯林床性植物における同属多種の同所的共存を可能にしている要因の検証

Research Project

Project/Area Number 17770079
Research InstitutionOsaka Museum of Natural History

Principal Investigator

内貴 章世  大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸員 (30393200)

Keywordsアカネ科 / ルリミノキ属 / 開花フェノロジー / 倍数性
Research Abstract

沖縄県西表島に分布しているルリミノキ属、7分類群、すなわち、ニコゲルリミノキ、ケシンテンルリミノキ、リュウキュウルリミノキ、ケハダルリミノキ、タイワンルリミノキ、オオバルリミノキ、マルバルリミノキに関して、同所的共存を可能にしている要因の検証を行うため、(1)染色体数の確認、(2)開花フェノロジーの調査、(3)訪花昆虫の調査、(4)交配実験を行った。
染色体数は、西表島に分布しているルリミノキ属は2n=ca.110〜220ということが明らかになった。アカネ科の植物は基本数をx=11としているものが多いが、このような高次倍数体は少なく、特に木本ではまれである。染色体数の確定に関しては、染色体数がごく微小であることから、技術的な改良が必要であるという課題を残した。
開花フェノロジーに関しては、平成17年7月より、種ごとの開花数の調査を月2〜4回行った。この結果、タイワンルリミノキは夏から秋まで少数の花を長期間つけるタイプ、ニコゲルリミノキ、ケシンテンルリミノキ、リュウキュウルリミノキ、ケハダルリミノキ、マルバルリミノキは秋の短期間に開花のピークがあるタイプであり、リュウキュウルリミノキ、マルバルリミノキでは冬にももう一度小規模な開花が見られた。オオバルリミノキは調査期間中全く花を付けなかった。
訪花昆虫は、どの種においてもスズメガ類、ツチバチ類、ホソガ類が訪花しており、種特異的な訪花昆虫と関わった種分化の可能性は否定された。
高次倍数体の種では自家受粉による結実をすることが多いため、ルリミノキ属全種において、自家受粉によって花粉管が発芽するかどうか、野外および室内において袋掛け・交配実験を行った。これは現在解析中、経過観察中である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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