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2005 Fiscal Year Annual Research Report

枯草菌ストレス応答系のシグナル伝達機構に関する構造研究

Research Project

Project/Area Number 17770085
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

熊坂 崇  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 講師 (30291066)

Keywordsシグナル伝達 / ストレス / 蛋白質 / 発現制御 / 微生物 / 構造解析
Research Abstract

今年度は、当初計画に基づき、枯草菌のストレス応答系の蛋白質について、発現系構築および結晶化条件の検索を中心として行った。
RNApolymeraseのσ因子の一つであるSigB蛋白質については、そのAgonistであるRsbW蛋白質とともに大腸菌での高発現系を構築し、それぞれの高純度精製試料が得られた。RsbWについては結晶が得られ低い分解能ながらX線回折強度データを収集している。その予備的な結晶学的解析とゲルろ過法の結果によれば、RsbWは8量体程度の会合体を作っているものと考えられた。一般に大きな分子ほど分解能が低くなるため、1:2で結合することが示唆されているSigB-RsbW複合体について、研究を進めた。その結果、その相互作用をゲルろ過法により確認することができたため、結晶化条件検索を進めている段階である。
また、それに加え、既に我々が解析を行った加水分解酵素RsbQ蛋白質と複合体を形成する可能性のあるRsbP蛋白質について発現系を構築した。RsbPはエネルギーストレスの伝達に関わっており、SigB/RsbWの上流に位置する蛋白質である。また、3つのドメイン(PAS, Coiled Coil, Phosphatase)の構造を取っていることが示唆されている。そこでまず、全長蛋白質について発現系を構築したところ、発現量が少なく、結晶解析には不十分な量の試料しか得られなかった。その結果を受けて、ドメインごとの発現にも着手している。現在までにCoiled-Coil領域の発現および精製を完了した。RsbPはゲルろ過の結果から5量体を形成することが示唆されており、新規のCoiled-Coil構造を有する可能性がある。精製試料については結晶化条件の検索を進めている。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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