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2006 Fiscal Year Annual Research Report

光受容蛋白質の運動と機能の相関

Research Project

Project/Area Number 17770131
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

岡 俊彦  慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (60344389)

Keywords膜蛋白質 / X線結晶構造解析 / 結晶化
Research Abstract

膜蛋白質バクテリオロドプシン(BR)は、光を吸収することにより膜の内外に水素イオンの濃度勾配を作り出す。この光駆動プロトンポンプの反応中間体は低温下でトラップすることが可能であり、これらの構造解析も行われている。しかし温度と蛋白質の運動との関係は不明確であるため、われわれはX線結晶構造解析法を用いて構造の温度依存性を調べている。
今年度は昨年度に引き続きBRの結晶の質と結晶の取り扱い技術の向上に努めた。BRの結晶化は粘性の高い脂質中で行うため、昨年度に脂質からの取り出しの技術も確立したが、その技術をさらに向上させた。その結果、脂質をほぼ完全に除去できるようになった。その結果X線回折像で脂質由来の回折リングがなくなり、バックグラウンドを低下させることに成功した。この結晶を用いてX線回折実験を再度行い、100Kから200Kまでの温度で、実験室のX線発生装置を用いて1.8A超分解能の回折データの収集を行った。また大型放射光施設Spring-8のBL38B1で温度変化させた測定を行った。このデータの分解能は1.6A程度に達した。このデータは解析中である。現在までに結晶格子の軸長の変化を見出した。a, b軸の長さは温度とともに増加していくのに対して、c軸は170K程度で長さが最大となった。これはa, b軸方向はBRの膜面内方向であるのに対し、c軸は膜面に垂直な方向であることから、膜面と膜面の間に存在する水の影響が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 時分割X線回折法による紫膜の光反応過程の研究2007

    • Author(s)
      岡俊彦
    • Journal Title

      放射光 20・2

      Pages: 130-132

  • [Journal Article] High-resolution powder diffraction study of purple membrane with a large Guinier-type camera2006

    • Author(s)
      Toshihiko Oka, Keiko Miura, Katsuaki Inoue, Tatzuo Ueki, Naoto Yagi
    • Journal Title

      Journal of Synchrotron Radiation 13

      Pages: 281-284

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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