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2005 Fiscal Year Annual Research Report

新規コアクチベーターによるmRNA生成での多段階調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17770146
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

嶋田 美穂  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50383287)

Keywordsc-fos遺伝子 / コアクチベーター / 転写制御 / in vitro転写実験系 / 二本鎖RNA / クロマチン構造変化
Research Abstract

本研究は、c-fos遺伝子の転写を促進する複合体(NF複合体)のRNA生成における多段階的なコアクチベーター機能を提唱することを目的としている。本年度は、主にin vitro実験系を用い生化学的解析を行った。まず、バキュロウィルスの系を用い、組み換えNFタンパク質を作製した。ゲル濾過解析によりNF複合体は、(NF45/NF90)x2又は(NF45/NF110)x2のヘテロテトラマーを形成していることが明らかとなった。しかし、試験管内で組み換えNFタンパク質は低い転写活性化能しか持たなかったため、HeLa細胞内にタグ付きNFタンパク質を発現させ、このタンパク質を含む複合体を精製した。精製NF複合体は、NFタンパク質以外に幾つかのタンパク質を含み、転写活性化能を保持していた。このことより、NFタンパク質による転写活性化にはNF45,NF90,NF110以外に補助因子が必要なことが示唆された。また、NFタンパク質は二本鎖RNA依存的なリン酸化酵素(PKR)と結合した。さらに、NF複合体自身も二本鎖RNAに結合し、この結合はNFの転写活性化能やc-fosアクチベーターとの結合に影響を及ぼした。このことより、NF複合体はc-fosの発現誘導シグナル経路下に位置し、転写活性化能を制御されていることが考えられた。また、NFタンパク質はヒストンのメチル化を介して転写活性化に関与すると報告のあるPRMTとの結合も見られることより、NF複合体はクロマチンの構造変化を介して転写を制御している可能性がある。そのため、現在c-fosの誘導シグナルに反応するクロマチン鋳型を用いたin vitro転写系を構築している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] The fission yeast protein, kerlp, is an ortholog of RNA polymerase I subunit A14 in Saccharomyces cerevisiae, and is required for stable association of Rrn3p and RPA21 in Pol I.2005

    • Author(s)
      Imazawa Y, Hisatake K, Mitsuzawa H, Matsumoto M, Tsukui T, Nakagawa K, Nakadai T, Shimada M, Ishihama A, Nogi Y
    • Journal Title

      J.Biol.Chem 280・12

      Pages: 11467-11474

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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