2005 Fiscal Year Annual Research Report
アイカメラを用いた注視物解析による効率的ユーザビリティ評価方法の研究
Project/Area Number |
17770215
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
松延 拓生 和歌山大学, システム工学部, 助手 (70322211)
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Keywords | アイカメラ / アイトラッキング / ユーザビリティ / 生理指標 / 注視物 |
Research Abstract |
本研究は、アイカメラを用いた視線分析方法を用いて、製品(ハードウェア、ソフトウェア双方)のユーザビリティ評価方法について研究を行う。眼球運動という客観的生理指標ベースのためユーザビリティ評価を行う際のデータとしての利用が期待される。本研究の目的は、アイカメラを用いて頭部・視野を固定せずに視線計測を行いながらも、ソフトウェアによる注視物自動解析処理を可能なシステムを構築し、これを用いた製品の効率的ユーザビリティ評価を可能にすることである。 NAC製アイマークレコーダ(EMR-8B)からビデオ出力された視線座標データを分析することで、視野画像と視線データを同期した解析を可能とした。本画像解析手法では、ビデオ出力された映像をパソコン上で処理し、1フレーム毎の画像ファイルを解析し実験対象機器の位置を抽出した。抽出にはマーカーを用いている。画像処理では、評価対象物を抽出する作業処理を短縮するため、評価時に対象機器にマーカーを数箇所に貼り付け、マーカーを色によって抽出した。抽出した評価対象物内で、分析が可能となったため、これまで視野画像内における注視点や停留時間などといった評価を、注視物ベースで行うことが可能となった。従来1フレームづつ注視物を確認していた作業を自動化できたため分析作業が飛躍的に効率化された。 分析方法の検討を簡易非接触型アイカメラを用いてパソコン上の画面の評価を中心に実施している。これらは頭部を固定したときの解析と同じように取得することを可能とするためNAC製解析ソフトウェアを併用している。注視物ベースの注視頻度、注視順序、注視経路の解析が可能となったため、今後認知過程の評価分析を行っていく。また、システムの検証は頭部を固定した状態と自由にした状態で分析を行うことで、画像処理システムを介したデータと従来システムのデータとの比較での精度検証も行う。
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