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2006 Fiscal Year Annual Research Report

イネ生産能力向上に向けたアフリカイネ優良遺伝形質の探索

Research Project

Project/Area Number 17780015
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

平尾 健二  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (70301348)

Keywordsアフリカイネ / 染色体部分置換系統群 / QTL / 生産能力 / 分げつ能
Research Abstract

アフリカイネ由来の遺伝的作用を特定する上で有効な材料であるアフリカイネ染色体部分置換系統群(GILs, Glaberrima Introgression Linesの略)をもとに,アジアイネの生産性を向上させるアフリカイネ由来の優良遺伝子の特定を目標に,特に多分げつ能に関する形質についてGILとアジアイネ親との交配に由来するB_1F_4世代の分離集団,および固定系統を用いて行い,以下のような結果を得た.
1.目的QTLの領域近傍のみが遺伝的に分離するGILNo.34由来の集団を3集団,水田に疎植栽培し,穂揃い期と収穫期の分げつ数,ならびに到穂日数に関する遺伝解析を行ったところ,前年度に検出した第4染色体上の有意なQTLは今年度においては検出されなかった.今年度の分げつ発生が圃場全体で抑制される傾向にあったことから,環境変動により,分げつ発生が抑えられる状況下では,本QTLの作用は抑制されることが明らかとなった.
2.ターゲットとして推定されているQTL領域の有無のみが異なるNIL(近似同質系統)を前世代より選抜し,ポット栽培により,精密に分げつ発生とその収量形成について親系統とともに比較したところ,多分げつQTLの作用が確認され,最高分げつ期付近で10本程度分げつ発生が増加することが明らかとなった.一方,本QTLを持つ系統では,収量の低下が認められ,登熟歩合や一穂籾数が低下することが確認された.このことから,本QTLと収量関連形質との間にはトレードオフ的な関係が存在し,収量増加の達成には本QTLに加えて,他の収量関連形質におけるQTLの作用の蓄積が必要であると推察された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] アフリカイネ (Oryza glaberrima Steud.) 由来の多分げつQTLの解析とその収量形成に与える影響2006

    • Author(s)
      錦織充宏, 土肥ますみ, 大山晋介, 土井一行, 山川隆憲, 常松浩史, 平尾健二
    • Journal Title

      日本作物学会紀事 75・別号2

      Pages: 308-309

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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