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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アルストロメリアにおける試験管内受精を用いた発生制御機構の解析と遠縁交雑への応用

Research Project

Project/Area Number 17780018
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

星野 洋一郎  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (50301875)

Keywordsアルストロメリア / 試験管内受精 / 卵細胞 / 精細胞 / 接合子 / 花粉管
Research Abstract

交雑不和合性の障壁を乗り越えるための新しい育種技術に資するため、アルストロメリアを材料に試験管内受精(人工受精)に必要な胚珠組織からの卵細胞の単離と、人工培地中で発芽させた花粉管からの精細胞単離条件の検討を行った。本研究における試験管内受精は、単離した卵細胞と精細胞を直接融合させる技術である。また、試験管内受精後の細胞(受精後の卵細胞:接合子)の培養条件および卵細胞との細胞学的差異を明らかにするため、受粉後の胚珠を供試し、接合子を単離する手法の開発を行った。
雌ずいが出現する前のアルストロメリアの花を供試し、子房から胚珠を摘出して解剖顕微下でカラザ部分を切除した。調整した胚珠断片を酵素処理し、倒立顕微鏡下で先端部分を鋭く加工したガラス針を用いて胚珠の解剖を行い、卵細胞のみを単離することに成功した。また、自家受粉した雌ずいを経過時間ごとに採取し、アニリンブルー染色により花粉管伸長を観察したところ、受粉24時間後に80%以上の胚珠で花粉管が珠孔部分に侵入していることが明らかになった。受粉24時間後の胚珠を供試し、開発した卵細胞単離方法と同様の手法により酵素処理とガラス針による解剖を行ったところ、花粉管と退化した助細胞とともに接合子を単離することができた。
アルストロメリアは2核性の花粉を持つことから、花粉管を人工培地中で発芽させ、雄原細胞から精細胞を形成させる培地条件の検討と花粉管からの精細胞単離技術の開発を行った。花粉発芽培地に酵母抽出物を添加することにより、アルストロメリアの花粉発芽が促進されることを見出した。花粉発芽後、18時間以降の花粉管をDAPI染色することにより、花粉管内に2個の精細胞を単離することができ、現在、花粉管からの精細胞単離方法について検討を行っている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Isolation of individual egg cells and zygotes in Alstroemeria followed by manual selection with a microcapillary-connected micropump2006

    • Author(s)
      Hoshino Y., Murata N., Shinoda K.
    • Journal Title

      Annals of Botany 印刷中

  • [Journal Article] アルストロメリアにおける試験管内受精に関する研究(第2報)2核性花粉における花粉管伸長条件の検討と精細胞単離方法の確立2005

    • Author(s)
      庄司理恵, 荒木肇, 篠田浩一, 村田奈芳, 星野洋一郎
    • Journal Title

      園芸学雑誌 第74巻別冊1号

      Pages: 339

  • [Journal Article] アルストロメリアにおける試験管内受精に関する研究(第3報)酵素処理とマイクロダイセクションによる卵細胞および精細胞の単離とナノスポイトによる回収2005

    • Author(s)
      星野洋一郎, 荒木肇, 飯島潤一, 村田奈芳, 篠田浩一
    • Journal Title

      園芸学雑誌 第74巻別冊1号

      Pages: 340

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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