2005 Fiscal Year Annual Research Report
出芽酵母における脂質・脂溶性薬剤の排出メカニズムとPDIsの機能解析
Project/Area Number |
17780064
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
辻本 善之 京都府立大学, 農学研究科, 助手 (20315930)
|
Keywords | 脂溶性薬剤 / Protein disulfide isomerase / プロテオーム解析 / 脂質 |
Research Abstract |
酵母ゲノムの多コピーライブラリーを用いて、クロトリマゾール(CTZ)耐性に関与する遺伝子をいくつか得た。その中の一つは、ゴルジ輸送に関与するYPT31遺伝子であった。ypt31遺伝子破壊株は、CTZ感受性を示した。 酵母において、Protein disulfide isomerases(PDIs)をコードするPDI1、EUG1、MPD1、MPD2、EPS1遺伝子の大腸菌発現系を構築し、各抗ウサギ抗体を作成した。また、Pdi1pでは、C末端の異なる2種類の遺伝子においても大腸菌発現系を構築した。今後、精製標品を用いて、各タンパク質の生化学的解析や脂質(脂溶性物質)やコラーゲンとの結合能などについて検討する予定である。 ポストゲノム解析の中で2D-GEは最も重要なツールであるが、脂質や核酸を多く含む試料においては、十分な分離能を示さないことが知られている。そこで、まず、その目的に担う試料の前処理キットを開発した。本キットを用いると、脂質と核酸を大量に含む粗ミクロソーム画分の2D-GEのプロファイルが、大幅に改善された。今後、更に検討を加え、改良を加える予定である。 今後、酵母の脂質・脂溶性薬剤排出機構を明らかにすべく、膜タンパク質のプロテオーム解析、上記遺伝子に関して分子遺伝学的解析を行う予定である。
|
Research Products
(2 results)