2005 Fiscal Year Annual Research Report
微生物由来細胞認識・破壊タンパク質(Parasporin)に関する研究
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17780067
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
浴野 圭輔 崇城大学, 生物生命学部, 助手 (30310030)
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Keywords | Bacillus thuringiensis / 結晶性タンパク質 / 細胞損傷タンパク質 / Parasporin |
Research Abstract |
BT A1100株が結晶性タンパク質をつくる培養条件を確定し、大量培養のスケールアップを行った。合計約100リッターの培養を行い、回収した結晶性タンパク質をアルカリ条件下で可溶化し、5.7リットル、約94gのタンパク質溶液から精製を行った。精製は以下の工程を経て行った。Butyl-Toyopeal 650M、硫安分画、DEAE-Sepharose FF、Q-Sepharose FF、Hexyl-Toyopeal 650C、以上の4種類のクロマトグラフィーを行った結果、部分精製品を約150mg得た。SDS-PAGEの結果、主要バンドを3本検出した。さらに、微量タンパク質精製用カラムであるTSKgel BioAssist Qにより電気泳動的に単一なタンパク質を約数百μg得た。ヒト白血病細胞であるmolt-4を用いて細胞損傷活性の測定を行った結果、約30kDaのタンパク質が目的タンパク質であることが示された。このサンプルを用いてEC_<50> (50%の細胞に損傷をあたえるタンパク質濃度)測定をMTT法を用いて行った結果、約0.3μgであることが明らかとなった。またN末端配列の解析を行った結果、AIFDVEADLIDN…の配列を示した。相同性解析を行った結果、データベース上に相同配列を示すタンパク質の情報を得ることはできなかった。現在、本細胞損傷活性タンパク質(Parasporin)の遺伝子を取得するための配列情報を得るため、本タンパク質の内部アミノ酸配列を検討している。
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