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2005 Fiscal Year Annual Research Report

共役脂肪酸によるがん予防とその効率的な輸送法の開発

Research Project

Project/Area Number 17780107
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

山崎 正夫  宮崎大学, 農学部, 助手 (80381060)

Keywords共役リノール酸 / リソソーム / アポトーシス / 小胞体 / 肝臓 / ミトコンドリア / 血管新生 / マウス
Research Abstract

共役リノール酸(CLA)の肝がん細胞致死機構について、ヒトおよびラット肝がん細胞を用いて検討を行った。CLAの異性体5種類の細胞腫誘導活性を比較したところ、10トランス、12シス型が最も活性が強かった。10トランス、12シスCLAの作用を詳細に検討したところ、本異性体による細胞死の誘導にはミトコンドリアを介したアポトーシスが関与し、この経路の増幅経路としてリソソーム崩壊現象が起こる事を明らかとした。また、この細胞死はシス型モノ不飽和脂肪酸により緩和され、飽和モノ不飽和脂肪酸代謝が細胞の生死の決定において極めて重要な役割を果たす事も明らかとした。そして、このことから10トランス、12シスCLAの作用機構の1つに飽和脂肪酸のデルタ9不飽和化阻害が関与する事が示唆された。ヒト肝ガン細胞を用いた実験において、10トランス、12シスCLAは試験に用いたすべての細胞株に細胞致死活性を示した。その中でも、PLC/PRF5株において最も強い細胞特性を示した。ヒトの細胞に対しても、10トランス、12シスCLAはミトコンドリアを介したアポトーシスによる細胞死を誘導する事が示され、GADD153タンパクの強い発現誘導が認められた。このことから、10トランス、12シスCLAにより小胞体ストレスが誘導されている可能性が推察されたが、小胞体ストレスマーカーであるGRP78の顕著な誘導は確認できなかった。現在、10トランス、12シスCLAの細胞死誘導シグナルの上流を検索している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Cytotoxity of the trans10, cis12 isomer of conjugated linoleic acid on rat hepatoma and its modulation by other fatty acids and tocopherol and tocotrienol.2005

    • Author(s)
      M.Yamasaki, E.Nishida, S.Nou, H.Tachibana, K.Yamada.
    • Journal Title

      In Vitro Cellular Develomental Biology-Animal 41

      Pages: 239-244

  • [Journal Article] Trans10, cis12-conjugated linoleic acid induces mitochondria-related apoptosis and lysosomal destabilization in rat hepatoma cells.2005

    • Author(s)
      M.Yamasaki, Y.Miyamoto, H.Chujo, K.Nishiyama, H.Tachibana, K.Yamada.
    • Journal Title

      Biochimica et Biophysica Acta 1735

      Pages: 176-184

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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