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2005 Fiscal Year Annual Research Report

付着根型つる植物のシュートにおける屈光性

Research Project

Project/Area Number 17780120
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

加藤 正吾  岐阜大学, 応用生物科学部, 助手 (20324288)

Keywords光屈性 / つる植物 / 波長 / シュート / 付着根型 / テイカカズラ
Research Abstract

本研究では、付着根型つる植物がホストとなる樹木を探索する際に、光環境に対して示す光屈性と伸長様式について明らかにすることを目的とした。
実験にはテイカカズラ(Trachelospermum asiatricum)を用い、匍匐シュートの光屈性に関する実験と実生の植栽実験を行った。光屈性に関する実験は、複数の節を持つ匍匐シュート(Long Shoot)と先端から第1節のみの匍匐シュート(Short Shoot)の2種類のテイカカズラ匍匐シュートを用いた。
自然光型蛍光灯と、青色・赤色・遠赤色のLEDによる光を照射した場合の匍匐シュートの光屈性は、Long ShootとShort Shootともに自然光型蛍光灯と青色光LEDで認められた。しかしながらその光屈性は、Long Shootでは負の光屈性、Short Shootでは逆に正の光屈性であった。また、Long Shootについて、1本のみ詳細に光屈性を調べたところ、シュート先端の成長継続部位は正の光屈性を、ほぼ伸長成長を停止している部位は負の光屈性を示すことが確認できた。
実生の植栽実験は、一方に光源として自然光型蛍光灯を、もう一方に壁面を設置し、光源からの距離を変えて実生を植栽して行った。実生の伸長量は植栽地点の光環境の明るさに比例して増加したが、実生に負の光屈性が生じ、暗所へ移動した個体は、植栽地点が明るい場所の個体のみであった。以上のことから、明るい光環境下にあるテイカカズラ匍匐シュートほど、急速に暗所へ匍匐伸長する負の光屈性を示した。また、伸長する匍匐シュートは、シュートの部位によって光屈性を使いわけており、ホストへの到達と、到達後の伸長を可能にしていることが示唆された。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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