2005 Fiscal Year Annual Research Report
木材腐朽過程における担子菌類の三次元的量的動態の解析
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17780141
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
堀澤 栄 高知工科大学, 工学部, 講師 (20368856)
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Keywords | 菌類 / 森林工学 / ゲノム |
Research Abstract |
木材腐朽菌のうち、主に住宅などの腐朽に見られる家屋腐朽菌からSerpula lacrymans, Coniophora puteana, Gloeophyllum sepiarium, G.trabeum, Trametes versicolorの5種類について、これらを検出同定するための種特異的プライマーを設計した。データベースより供試菌のrDNA配列を参照して、ITS領域中で種に特異的である配列を選択し、種特異的プライマーとした。腐朽菌のゲノムDNAをテンプレートとして、特異的プライマーを用いたPCRを行なった。PCRの酵素、アニーリング温度、サイクルプログラムを検討し、信頼度の高い条件を検索した。腐朽菌のゲノムDNAをテンプレートとして、特異的プライマーを用いたPCRを行なった。PCRの酵素、アニーリング温度、サイクルプログラムを検討し、信頼度の高い条件を検索した。 木材腐朽菌のrDNAのITS領域をユニバーサルプライマー(ITS1およびITS4)でPCRを行なったところ、各供試菌のゲノムからそれぞれITS領域が増幅された。次に、フォワードプライマーにITS1、リバースプライマーに種特異的プライマーを用いて、ゲノムDNAを鋳型としてPCRを行なった。開発したいくつかの種特異的プライマーの中から目的の断片のみを最も効率良く増幅するものを選抜した。 開発したプライマーを用いて、目的担子菌のゲノムをテンプレートとして定量的PCRを行い、遺伝子量の定量性を検討した。その結果、ゲノム量が0.1ng/ulから検出することが可能であり、また多種のゲノムが混在している条件下でもその定量性が確認された。
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