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2005 Fiscal Year Annual Research Report

スギ花粉アレルゲンにおける分子構造の変異に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17780144
Research InstitutionForest Tree Breeding Center

Principal Investigator

福田 陽子 (後藤 陽子)  独立行政法人林木育種センター, 育種部育種課, 研究員 (00370825)

Keywordsスギ花粉症 / アレルゲン / アイソフォーム
Research Abstract

今年度は、スギ花粉の主要アレルゲンCry j 1とCry j 2のうち、主にCry j 1についてアイソフォームの探索を進めた。東北育種基本区、関東育種基本区、関西育種基本区、九州育種基本区のスギ精英樹269クローンを対象に、塩基配列の変異を高感度で検出可能なSSCP(Single-Strand Conformation Polymorphism)分析により、Cry j 1をコードする領域における塩基配列の変異を調べた。高い精度で変異を検出するためには、SSCP分析に使用するプライマーを保存性の高い領域に設計する必要がある。そのため、これまでの研究の結果から、異なるアイソフォームを生産すると推定されている精英樹7クローンについて、ゲノム中のCry j 1をコードする領域をクローニングし、塩基配列を決定した。決定された塩基配列に基づき、Cry j 1のエキソンの全領域をカバーする5種類のプライマーセットを設計し、そのうち4種類を用いてSSCP分析を行い、SSCP分析で多型の検出が困難であった1種類についてはダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した。その結果、異なるバンドパターンを示したクローンについて、SSCP分析で増幅されたフラグメントの塩基配列をダイレクトシークエンスにより決定し、アミノ酸置換の有無を推定した。その結果からアミノ酸配列の異なるアイソフォームを生産すると考えられたクローンについて、Cry j 1のmRNAを単離して塩基配列を明らかにし、アイソフォームの発現を確認するために、雄花を採取した。さらに、アイソフォームの特性を調査するために、これらのクローンの花粉を採取した。また、ゲノム中のCry j 1遺伝子の塩基配列の決定に用いた7クローンを対象として、Cry j 2をコードする領域についてもクローニングを行い、塩基配列を決定した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] スギ精英樹にアレルゲン含量の評価に向けた基礎的研究-その遺伝率と評価方法の確立-2006

    • Author(s)
      福田 陽子
    • Journal Title

      林木の育種 218

      Pages: 16-21

  • [Journal Article] スギ花粉アレルゲンの遺伝的変異2006

    • Author(s)
      福田 陽子
    • Journal Title

      アレルギー・免疫 13.3

      Pages: 25-31

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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