2005 Fiscal Year Annual Research Report
電解凝集および酸化によるミルキングパーラー排水の再生
Project/Area Number |
17780243
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
井原 一高 宮城大学, 食産業学部, 助手 (50396256)
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Keywords | 廃水処理 / 電解凝集 / 電解酸化 / ミルキングパーラ / 高勾配磁気分離 |
Research Abstract |
畜産業から排出される糞尿や廃水が指摘されている。ミルキングパーラから排出される廃水は畜産業から排出されている代表的なものであり、高濃度のリン、CODそしてアンモニア性窒素が含まれているが、適切な処理がされずに自然環境へ放出されている場合がある。廃水処理は生物学的手法が一般的であるが、維持管理の問題や低温で微生物活性が低下する点から、特に北海道のような寒冷地の農畜産地域での適用は制約が多い。本研究では、ミルキングパーラの廃水処理として、有機物およびリン除去を目的とする電解凝集法と、電気化学的に酸化剤を生成させることによって、廃水に含まれる窒素および有機成分を分解する方法である電解酸化法の確立を目指すものである。1.電解凝集法で生成した常磁性粒子を高勾配磁気分離法で回収する方法について検討を行った。その結果、電解凝集法で磁性を付与したリンは高勾配磁界に設置した磁気フィルタによって分離可能であることを示した。2.電解酸化法において、電極材料および塩化物イオンの影響について検討を行った。アノード材料としてBDD(boron doped diamond)およびDSA(dimensionally stable anode)を使用した。その結果、アンモニア性窒素の分解速度向上にはNaClの添加が有効であるとともに、CODの低減にはDSAよりもBDDの使用が効果的であることが明らかになった。以上の結果から、両者を組み合わせることによって、富栄養化の原因物質である窒素およびリンを物理化学的手法で除去できることが示唆された。
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Research Products
(2 results)