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2006 Fiscal Year Annual Research Report

新規クロマチンリモデリング因子が関与する細胞内機能の解析と疾患との関連の検索

Research Project

Project/Area Number 17790074
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

小野田 文俊  東京理科大学, 助手 (50385548)

Keywordsクロマチンリモデリング / DNAヘリケース / 転写制御 / DNA修復 / DNA複製 / DNA組換え
Research Abstract

本研究では、核内における染色体構造を弛緩・凝縮させる機構に関わるクロマチンリモデリング因子の同定と機能解析を目的にして研究を遂行しており、特にヘリカーゼモチーフを持つ幾つかのタンパク質に注目している。
まず、出芽酵母INO80と、このヒト相同遺伝子KIAA1259について注目した。昨年度の解析から、ino80遺伝子の欠損細胞では、いくつかのDNA傷害剤に高感受性を示すことが明らかとなった。そこで、ino80遺伝子破壊株にヒトKIAA1259が発現するプラスミドを導入して、この表現型が抑制されるかを調べたところ、現時点では、表現型の抑制が観察されなかったが、発現量を調節する等の改良を行う必要があるため、継続して解析を行う。
また、KIAA1259遺伝子をヒト細胞(HEK293等)で過剰発現させたところ、細胞核が染色されたものの、核小体の位置は染色されなかった。このことは、間期の細胞内で、KIAA1259は核内の広範に存在している可能性が考えられた。KIAA1259タンパク質のアミノ酸配列中には、ヘリカーゼモチーフ以外にも、いくつかのモチーフが存在していることから、これらのモチーフの持つ機能について、調べる予定である。
次に、出芽酵母YFR038w遺伝子について着目した。クロマチン構造変換には複数のタンパク質が複合体を形成して機能する必要があると考えられる。そこで、Yfr038wタンパク質との複合体形成タンパク質を同定するため、タンパク質の精製に有利なタグ配列を付加した酵母細胞を作製し、大量培養により精製を行い、SDS-PAGEによりタンパク質を分離後、CBBもしくは銀染色により可視化した。その結果、複数のバンドの存在が認められた。しかし、Yfr038wタンパク質の発現量が少ないため、TOF-MSによるタンパク質同定に至る過程で、発現量の調節等の改良を行う予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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