2005 Fiscal Year Annual Research Report
分子シャペロンによる虚血性疾患の予防と治療を目指した基礎的研究
Project/Area Number |
17790077
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山岸 伸行 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (60298685)
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Keywords | Hsp105 / ATP枯渇 |
Research Abstract |
ATP枯渇によるタンパク質変性に対するHsp105の保護効果にHsp105のATP結合能やHsp105のCK2によるリン酸化修飾が必要であるかどうかについて検討するため、ATP結合能を持たないHsp105変異体(Hsp105K69A)およびHsp105のCK2リン酸化部位の変異体(Hsp105S509A)の発現ベクターを作製し、ATP枯渇によるルシフェラーゼの不活性化について検討したところ、これらのHsp105変異体は、野性型Hsp105と異なりルシフェラーゼの不活性化を抑制できなかった。このことから、Hsp105のATP枯渇によるタンパク質変性に対する保護作用にはHsp105のATP結合能やHsp105のCK2によるリン酸化修飾が必要であると考えられた。 ATP枯渇による細胞死に対するHsp105またはHsp70高発現の影響について検討したところ、ルシフェラーゼの不活性化に対する保護効果と異なり、Hsp105、Hsp70ともに細胞死を抑制することが明らかになった。 Hsp105プロモーターの下流にルシフェラーゼ遺伝子を連結したコンストラクトを安定に発現するC3H10T1/2細胞を用いて、Hsp105の発現を誘導する薬物のスクリーニングを行い、Hsp105プロモーター活性を上昇させる化合物としてサリチルアミド、サリチルアルコール、アセトアミドフェノールなどフェノール性水酸基を有するものを数種類見出した。
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