2005 Fiscal Year Annual Research Report
Cide family遺伝子の脂肪肝特異的な発現調節機構及びその生理機能の解析
Project/Area Number |
17790079
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
松末 公彦 福岡大学, 薬学部, 助手 (10389364)
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Keywords | 遺伝子 / 脂肪肝 / PPAR / 核内転写因子 |
Research Abstract |
本研究は、2型糖尿病モデルマウス(ob/obマウス)が発症している脂肪肝に特異的なcideA, fsp27遺伝子の発現調節機構を解明し、cideA及びfsp27タンパクの生理機能、特に脂肪肝形成への関連性を明らかにすることを目的とする。本年度は、両遺伝子の脂肪肝特異的な発現メカニズム解明のため、5'上流域の解析を行った。 マウスfsp27遺伝子のプロモーター領域に対するディリーションルシフェラーゼプラスミドをマウスゲノムDNAからPCR法により作製した。これらのレポータープラスミドを用いた実験の結果、fsp27遺伝子のプロモーター領域、-214から-195bpの間にPPARγ特異的リガンドrosiglitazone応答性、PPAR-responsive element(PPRE)様の配列を見出した。興味深いことに、PPARα及びPPARβの発現は、その特異的リガンドの共存下、このPPREを含むレポータープラスミドのプロモーター活性を誘導できなかった。さらに、electrophoretic mobility shift及びchromatin immunoprecipitation assayを用いることによりPPARγのPPREへの直接的な結合をin vivo及びin vitroで証明できた。これらの結果より、脂肪肝において発現が上昇しているPPARγは、fsp27遺伝子のプロモーター領域に存在するPPREに結合することにより直接的にfsp27遺伝子の発現を制御していることが示唆された。またこのPPREは、PPARγによる特異的な結合により機能している可能性がある。現在、cideA遺伝子についても同様に検討中である。
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