2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウス脳の神経回路形成におけるリソゾームカテプシン群の役割について
Project/Area Number |
17790141
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小池 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80347210)
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Keywords | リソゾーム / カテプシンD / カテプシンL / カテプシンB / ノックアウトマウス / ダブルノックアウトマウス / プロテオーム / 神経性セロイドリポフスチン蓄積症 |
Research Abstract |
カテプシンBとL、カテプシンDとL、およびBとDのダブルノックアウトマウスにおける中枢神経系の組織構築を検討した結果、生後10日過ぎにおいて、カテプシンDとLのダブルノックアウトマウスにおいてのみ海馬の欠損あるいは低形成となる傾向がしばしば認められた。これは、クロライドチャネルCLC-3欠損マウスの海馬で認められた所見と類似していた。これらのダブルノックアウトマウスにおける所見の差異は、カテプシンD、B、Lの基質特異性の差によることが考えられ、現在最も所見が多く認められるカテプシンDとLのダブルノックアウトマウスと対照群のマウスの生後10日過ぎの全脳組織を用いて二次元電気泳動を行なったところ、カテプシンDとLのダブルノックアウトマウスにおいてのみ明らかに増加しているスポットが数カ所確認された。 なお、以前より検討を行ってきたカテプシンD単独欠損マウスに関して、C57BL/6Jマウスを用いて10代以上バッククロスを行ったものが得られたので、生後20日以降の終末期の海馬組織を形態学的に再検討した。その結果、海馬組織の欠損は認められなかったが、海馬のCA1錐体細胞層には細胞死に陥った錐体細胞が多数観察された。カテプシンB、L単独欠損マウスも同様にバッククロスを行なったもので再検討したが、このような変化は全く認めなかった。このことより、海馬組織の維持形成には、カテプシンDが最も重要で、それに加えてカテプシンLが何らかの役割を担っていることが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] RANKL-induced expression of tetraspanin CD9 in lipid raft membrane microdomain is essential for cell fusion during osteoclastogenesis.2006
Author(s)
Ishii, M., Iwai K., Koike, M., Ohshima S., Kudo-Tanaka E., Ishii T., Mima T., Katada, Y., Miyatake, K., Uchiyama, Y., Saeki, Y.
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Journal Title
J Bone Miner Res. 21巻6号
Pages: 965-976
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[Journal Article] Sleeping Beauty Transposon-based phenotypic analysis in mice : Lack of Arpc3 results in defective trophectoderm outgrowth.2006
Author(s)
Yae, K., Keng VW., Koike, M., Yusa, K., Kouno, M., Uno, Y., Kondoh, G., Gotow, T., Uchiyama, Y., Horie, K., Takeda, J.
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Journal Title
Mol. Cell Biol. 26巻16号
Pages: 6185-6196
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[Journal Article] Effects of RNA interference of Atg4B on the limited proteolysis of LC3 in PC12 cells and expression of Atg4B in various rat tissues.2006
Author(s)
Yoshimura, K., Shibata M., Koike M., Gotoh, K., Fukaya, M., Watanabe, M., Uchiyama, Y.
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Journal Title
Autophagy 2巻3号
Pages: 200-208