2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄系細胞分化と活性化におけるMDL-1/DAP12シグナルの役割
Project/Area Number |
17790252
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
青木 直子 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60301983)
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Keywords | MDL-1 / マクロファージ / DAP12 / 骨髄系細胞分化 / 自然免疫 |
Research Abstract |
(研究の目的)MDL-1はCタイプレクチンファミリーに属するII型膜蛋白で、主として単球やマクロファージに発現する。MDL-1のリガンドは未だ不明であるがそのシグナルは会合分子であるDAP12のITAMモチーフから伝達されることが報告されている。我々が過去に報告したDAP12による単球のマクロファージ系細胞への分化誘導は、MDL-1/DAP12を介したシグナルがマクロファージの分化や活性化に重要な役割を有することを示唆するものである。また、LPS、TNFαやBCG感染などの刺激によってMDL-1の著しい発現上昇が認められるが、自然免疫においてマクロファージ上のMDL-1が重要な役割を担っていることが考えられる。以上よりMDL-1の機能を解析することは結核感染を始めとした種々の病態解析につながるものと期待される。 (本年度の研究実績)本年度は主として抗MDL-1モノクローナル抗体の作製を中心に行った。 1:MDL-1のロングフォームとショートフォームにMycタグをつけたものを発現ベクターに組み込んだ。また、同時にFLAGタグをつけたものも作製した。アルメニアンハムスター細胞株であるAHL-1にMyc-MDL-1を遺伝子導入し、これらの細胞でアルメニアンハムスターの免疫を行いモノクローナル抗体の作製を行った。 2:スクリーニングはFLAG-MDL-1を293T細胞に遺伝子導入したものをFACSにて解析した。ロングフォームとショートフォームに対してそれぞれおよそ2000クローンのスクリーニングを行い、現在までにロングフォームに対して9クローン、ショートフォームに対して7クローンのポジティブクローンを得ている。 3:現在、各抗体のキャラクタリゼーションをFACS、ウェスタンブロットなどにより行っており、さらに各抗体の精製を進めている段階である。
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