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2005 Fiscal Year Annual Research Report

回帰熱ボレリア菌体表層蛋白抗原のエピトープ解析によるワクチン開発

Research Project

Project/Area Number 17790294
Research InstitutionFukuyama University

Principal Investigator

田淵 紀彦  福山大学, 薬学部, 講師 (60330685)

KeywordsBorrelia duttonii / Epitope / Infection / Variable major protein
Research Abstract

回帰熱は発展途上国ではマラリアにつぐ感染症で、5歳以下の感染死亡数ではもっとも多数を占める。本研究では抗原変換に関与する遺伝子群の存在するボレリア分節染色体分子の塩基配列を解明、抗原遺伝子の特定と変換の分子メカニズムを解明するとともに複数の抗原蛋白のエピトープ構造を解明、回帰熱のワクチン創出を目的とした。平成17年度はアフリカでの回帰熱患者由来ボレリアB.duttoniiをスナネズミに感染させて経時的に抗原変換を起こした菌体から4種類の抗原性の異なる菌体表層蛋白質を同定した。(VmpP, VmpE, VmpL, VmpX)。これらのポリクローナル抗体を作製し、ついで菌体表層蛋白をコードする遺伝子を基に遺伝子断片をPCRにより増幅し、これらGST融合蛋白質を大腸菌において発現させ、抗体との反応性を確認した。VmpPについては30アミノ酸の断片-GST融合蛋白と抗体との反応性を調べた結果、13断片中5断片に抗体反応が認められた。更にその5断片をそれぞれ3つの15アミノ酸断片-GST融合蛋白(アミノ酸残基をお互いにオーバーラップさせている)として発現させた場合では、VmpPの73-87,155-169,223-237,280-294,342-355のアミノ酸残基に抗体が反応しエピトープとなることが推察された。得られた反応陽性5断片についてさらにペプチドを基にしたELISAを行った。その結果、5断片中3断片は、Vmp間で比較的アミノ酸配列が保存されている(定常部)領域に、残り2断片は可変部に位置しC末端アミノ酸6残基のアミノ酸がもっとも強い抗体反応性が認められた。これはライム病ボレリア菌体表層蛋白OspCのエピトープと一致することが明らかとなった。
Tabuchi N, et al..2006. Microbiol.Immunol.50:(in press)

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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