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2006 Fiscal Year Annual Research Report

MASP欠損マウスを用いた病原微生物に対する感受性の検討

Research Project

Project/Area Number 17790327
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

高橋 実  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00285024)

Keywords自然免疫 / 補体 / レクチン経路 / MASP / バキュロウイルス / MASP欠損マウス
Research Abstract

本研究の目的は自然免疫で異物排除に働く補体レクチン経路に関与するMASPタンパク群を欠損したマウスを用いた感染実験を行い、MASP分子群やsMAPの生体内における役割を包括的に明らかにすることであった。MASP-2遺伝子からはプロテアーゼ活性を有するMASP-2の他にMASP-2のプロテアーゼドメインを含むC末端側の部位を欠損したsMAPというタンパク質が翻訳される。sMAPはMBLと複合体をつくっていることはすでに報告した。sMAP特異的エクソンを欠損したマウスの作製に成功し、このマウスにおいてsMAPに加えてMASP-2も欠損していることが確かめられた(Iwaki, D.ら(2006)J.Immunol.)。さらにリコンビナントのsMAP(rsMAP)を作製し、MBL複合体に加えると結合しているMASP-2の量が加えたrsMAPに応じて減少し、MASP-2による補体活性化能が低下することがわかった。このことはsMAPがMASP-2のMBLへの結合に拮抗的に働き、MBL複合体の補体活性化を負に制御する因子であることを明確とした。さらに以前に別のMASPであるMASP-1およびMASP-3を欠損したマウス(MASP1/3KO)を作製することに成功し、論文を準備中であるが、このマウスにおいても補体活性化の程度が減じていることが確かめられている。プロテアーゼ活性を持つ3つのMASPを欠損したマウス(MASP null)をMASP2/sMAPKOとMASP1/3KOの交配で作製することに成功し、このマウスにおける補体活性化の程度をzymosanやmannanへのC3分子の沈着量で評価した。その結果、MASP nullではC3分子の沈着がほとんどみられなかった。この結果は3つのMASP分子群が協調的に補体を活性化していることを強く示唆した。MASP-1は直接C3を活性化することが報告されているが、その活性が弱いために生体内での役割は未だ明確ではない。本研究の中でMASP1/3KOでの補体活性化能を詳細に検討した結果、第2経路の活性化に異常があることがわかった(論文準備中)。現在、その詳しいメカニズムの解明を目指し、さらに検討を行っているところである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Small mannose-binding lectin-associated protein plays a regulatory role in the lectin complement pathway2006

    • Author(s)
      Iwaki Daisuke
    • Journal Title

      J Immunol 177

      Pages: 8626

  • [Journal Article] Lectin complement system and pattern recognition2006

    • Author(s)
      Yuichi Endo
    • Journal Title

      Immunobiology 211

      Pages: 283

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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