2005 Fiscal Year Annual Research Report
Carmalにより制御されるシグナル伝達分子の探索及びシグナル伝達機構の解析
Project/Area Number |
17790333
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
原 博満 独立行政法人理化学研究所, 免疫シグナル研究グループ, 研究員 (20392079)
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Keywords | T細胞 / NF-κB / リピッドラフト / Carma1 / 抗原レセプター |
Research Abstract |
申請書にて提出した研究計画に沿い,我々は,Carma1を欠損したヒトT細胞リンプォーマ株Jurkatと親株Jurkat間で,抗体によるT細胞抗原レセプター(TCR)のcrosslink刺激,およびPMA/イオノフォア刺激後にリピッドラフトにリクルートされる分子群の違いをラフト画分のproteomics解析によって比較することを試みた。しかし,我々の実施している系では,carma1によりラフトリクルートメントが制御されていると報告されている代表的分子であるBc110,MALT1,IKKα/β/γを検出することすら難しく,いくつかの改善を試みたものの,短期的な検討の結論としてProteomicsをbaseとした系は実質的に我々の目的とする新規分子のスクリーニング系として難しいと判断された。そこで,我々はこれに代わるスクリーニング系として酵母two-hybrid systemを用いることにした。この試みにおいて,我々は機能的に良く判っていないCarma1のPDZ, SH3, Guk domainをbaitとしたスクリーニングを行った。なお,このスクリーニングの一過程は,(株)日立製作所ライフサイエンス推進事業部バイオテクノロジーセンターに依頼することにより行った。その結果,我々はGukドメインと相互作用する候補蛋白Xを一つ同定した。今後はこの蛋白XとCarma1との相互作用の特異性,結合様式,機能的な関連などを明らかにし,さらに,研究計画にあるように遺伝子改変マウスの作製などに取り組み,Carma1の生理的機能の解析を推進する予定である。
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