2007 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤耐性菌および耐性遺伝子の院内伝播形式とそれに相関する危険因子の統合的解析
Project/Area Number |
17790354
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高倉 俊二 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (10378630)
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Keywords | Enterobacter cloacae / 薬剤耐性 / インテグロン / 遺伝子型 / 院内伝播 / 突然変異頻度 / バイオフィルム形成能 |
Research Abstract |
平成17年度に院内で分離されたEnterobacfer cloacae約60株において、インテグロン遺伝子の獲得が院内伝播のレベルとして起こっていることの傍証をえたことを受け、遺伝子変異や組み替えの受けやすさに関与する菌側因子の中で、緑膿菌において確認された突然変異頻度(mutation frequency)の上昇株の存在する可能性に注目し、解析実験を継続して行い、E. cloacaeの臨床分離株の約10%が有意な突然変異頻度の上昇を示すことを明らかにした。これを47th International Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapeutics(シカゴ、米国、平成19年9月)にて発表した。 また、突然変異頻度の上昇が細菌の集団多様性の拡大を介して、多剤耐性化と定着の長期化をもたらすことを示す臨床データの解析を終えた。突然変異頻度上昇の分子メカニズムとしてmismatch repair systemに注目し、その構成遺伝子について遺伝子変異の有無の確認、mRNAレベルでの発現解析をreal-time PCR法を用いて行っており、6ヶ月以内に終了予定である。
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Research Products
(1 results)