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2005 Fiscal Year Annual Research Report

モンテカルロ・シミュレーションを用いた有害物質曝露の安全評価

Research Project

Project/Area Number 17790371
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

渡邊 光康  北里大学, 医学部, 助手 (50327342)

Keywordsリスクアセスメント / モンテカルロ・シミュレーション / トリハロメタン / 有害物質 / 環境曝露
Research Abstract

本年度実施した研究はモンテカルロ・シミュレーション(以下、MS)を用いた有害物質曝露におけるリスクアセスメントを行うための、Preliminary studyである。MSで得られる結果の信頼性を向上させるために最も重要な点は、曝露分布の元となる基礎データの収集である。本年度の研究は、水道水に含まれているトリハロメタン(クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム)の曝露量を用いてMSのモデル構築を目的としている。北里大学相模原キャンパス内で使用されている水道水を22箇所からサンプリングして、トリハロメタンの量を測定した。測定時期はトリハロメタンが高濃度となる夏季(2005年6月9日から同年8月3日)を選び、ガスクロマトグラフ質量分析法を用いて水道水に含まれるトリハロメタンを測定した。サンプルサイズはそれぞれ22で、クロロホルムは0.001-0.023(平均値0.01315、標準偏差0.005286)mg/L、ジブロモクロロメタンは0.0001以下-0.010(平均値0.000615、標準偏差0.000284)mg/L、ブロモジクロロメタンは0.0001以下-0.056(平均値0.00392、標準偏差0.00161)mg/L、ブロモホルムはいずれの測定も検出濃度以下であった。一日に摂取される水分を飲み水から平均1200mL(一様分布)、食物中から平均1000mL(一様分布)であると推測した。今後の課題としては、季節によるトリハロメタン濃度の変動や、近年増加しているミネラルウォーターや清涼飲料水からの水分摂取、また浄水器の使用による飲料用のトリハロメタン濃度の低下などを考慮することでシミュレーションモデルを作成する。これらの情報は公開されているデータから抽出し、必要に応じてアンケート調査を行う。さらにこのPreliminary studyを元に、よりPublic Impactの大きな物質に対しての検討を行えればと考える。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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