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2005 Fiscal Year Annual Research Report

検査値における性差・年齢差の解析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17790392
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

柴田 健雄  東海大学, 医学部, 助手 (30366033)

Keywords健康診断 / 男女別・年齢5歳刻み / 基準範囲 / 非線形最適化法 / CRP / ワイブル分布
Research Abstract

1.背景
我々は全国45施設から収集された約70万件の健康診断データを統合し、24の検査項目において男女別・年齢5歳刻みの基準範囲を算出した。ほとんどの検査項目において基準範囲が算出できたが、極端に偏った分布を示す検査項目では他のアプローチが必要であることが示唆されていた。
2.目的
男女別・5歳刻み基準範囲を算出する際に用いた非線形最適化法における正常者集団の分布は正規分布するという仮説の妥当性を検証するとともに、極端に偏った分布を示す検査項目(CRP)における基準範囲を算出するための分布形の検証を行った。
3.成果
正常者集団は中心復元力を有するという仮設を立て、一様乱数を始点としてランダムウォークによる変動と中心復元力を組み合わせたネガティブフィードバック現象をシミュレートした。ランダムウォークでは正規乱数を用いたが、その幅を変動させ、中心復元力のパラメータも複数用い、10パターンでシミュレートしたが、いずれも分布形が正規分布となって安定した。
極端に偏った分布を示す項目については、高感度CRPで測定された施設の検査値を用いて、各種変数変換・分布のあてはめを行った結果、ワイブル確率紙上でCRP低地領域において線形部分が見い出され、正常者のCRPはワイブル分布に従う可能性が示唆された。ワイブル確率紙上の線形部分のヒストグラムに対して非線形最適化法を適用することで、正常者のCRP分布(ワイブル分布)を推定することで、基準範囲を算出することができる可能性が示唆された。
一方、男女別・年齢5歳ごとに各検査値の相関係数を計算し、男女別・年齢5歳刻み異常率に関してはhttp://www.mi-tokai.comにて公開している。
また、健康問題が危惧されている沖縄県の分析に関しては、炎症性反応を示す高感度CRPにおいても男女別年齢ごとに比較したところ、全国よりも高い傾向にあることがわかった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Estimation of Sex-Age Specific Clinical Reference Ranges by Nonlinear Optimization Method.2005

    • Author(s)
      T Shibata, Y Ogushi, T Ogawa, T Kanno
    • Journal Title

      Studies in Health Technology and Informatics Vol.116

      Pages: 229-234

  • [Journal Article] 日本人70万人の健康データからみる性差2005

    • Author(s)
      大櫛陽一, 柴田健雄, 菅野剛史, 小川哲平
    • Journal Title

      治療学 Vol.39, No.3

      Pages: 231-233

  • [Journal Article] 性差と検査値2005

    • Author(s)
      大櫛陽一, 柴田健雄, 菅野剛史, 小川哲平
    • Journal Title

      産婦人科治療 Vol.90, No.4

      Pages: 361-367

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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