2005 Fiscal Year Annual Research Report
職場集団を対象としたストレスコーピング教育研修の効果評価に関する研究
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17790401
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Research Institution | National Institute of Occupational Safety and Health, Japan |
Principal Investigator |
大塚 泰正 独立行政法人産業医学総合研究所, 作業条件適応研究部, 研究員 (90350371)
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Keywords | 職業性ストレス / コーピング / 質問紙法 / メンタルヘルス教育 / 心理的ストレス |
Research Abstract |
平成17年度は,職場集団を対象としたストレスコーピング教育研修の効果評価を行うための準備として,以下の2つの研究を実施した. 1.コーピングに関する知識を問う問題集の作成 ストレスコーピング教育研修によって向上が期待されるコーピングに関する知識を問う質問票の作成を行った.既存の研究やストレス・メンタルヘルスに関する教育プログラムなどを参考に,コーピングの知識を問うための質問項目を合計179項目収集・作成した.KJ法を用いて項目の集約を行い,62項目版の仮質問票が作成された.この仮質問票を国内のコーピング研究者134名に送付して修正意見等を求めたところ,42名から回答が得られた.得られた修正意見等を踏まえ項目の削除・追加・修正を行い,最終的に36項目で構成される問題集が作成された. 2.新たなコーピング測定尺度の作成 原著者の許可を得て,国外で頻繁に使用されているコーピング尺度の邦訳を行った.複数の研究者が日本語訳を行い,その後訳語の一致・不一致等について検討した.日本語訳された質問紙は,いままでの過程にまったく関与しない他の研究者と,心理学を専門とする翻訳業者とによって再英訳が行われた.原曲と再英訳された質問項目との不一致については,複数の研究者で協議を行うとともに,原著者にも意見を求め,最終的な日本語訳を決定した.以上の手続きを踏まえて,新しい日本語版のコーピング尺度が作成された.本尺度の信頼性・妥当性については,次年度以降に検討する予定である。
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