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2006 Fiscal Year Annual Research Report

乳癌患者に対するアロマセラピーの免疫学的・生理学的・心理学的効果についての研究

Research Project

Project/Area Number 17790423
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

栗山 洋子  京都府立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70347441)

Keywordsアロマセラピー / 乳がん / 不安感 / うつ状態 / 免疫能
Research Abstract

がん患者は、たとえ原発巣が完全に除去できて、いわゆる完全緩解を得てからでも、再発に対する不安感が常に付きまとい、うつ状態になりがちである。そのようなことから、乳がん患者は大きなストレスになっている。
アロマセラピーの効果の1つとして、ストレス軽減効果があげられる。また、不安感やうつ状態の改善にも効果がある。そこで、被験者にアロマセラピーを行うことにより、乳がん患者の再発に対する不安感の軽減効果、うつ状態の改善を検討した。本研究に参加したのは14名であったが、選択基準に合致するものは、12名であった。
HADSでは、アロマセラピーマッサージを行うことによって、全期間を通して、不安尺度が有意に低下した。また、1回目前と8回目前の間にも有意差がみられた。
STAIは、状態不安について各セッションの直前、直後で有意な不安度軽減がみられた。また、1回目直前と8回目直前の間でも有意な変化はみられた。
POMSについては、疲労については、有意な変化はみられなかったが、怒り一敵意の項目において、全体を通して有意差が認められた。
免疫学的変化については、CD16陽性細胞が、1回目前と8回目前に減少傾向がみられた。また、1回目前と8回目の前で、CCR4細胞の増加が傾向みられた。
12名の被験者での研究において、アロマセラピーマッサージにより、乳がん患者の不安感に対して、改善効果がみられた。また、免疫能については、大きな変化は認められなかった。
今後、さらに無作為化対照比較クロスオーバー試験などレベルの高い臨床試験を行う必要があると考えられた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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