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2005 Fiscal Year Annual Research Report

新規スカベンジャー受容体CL-P1の機能解析-動脈硬化との関連について

Research Project

Project/Area Number 17790478
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

小山 聡  旭川医科大学, 医学部, 研究生 (50276432)

Keywordsスカベンジャー受容体 / 虚血 / 再灌流 / HUVEC / 低酸素負荷 / 再酸素化 / vWF / Sprague-Dawley rats / 血管内皮 / RT-PCR法
Research Abstract

本研究は新規スカベンジャー受容体CL-P1の病態生理的意義と機序を解析し,ヒトにおける病態との関わりを明らかにするというプロジェクトの一部である.
初年度はin vitroの系としてヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いた一過性虚血/再灌流負荷におけるCL-P1の発現を,既存のスカベンジャー受容体であるLOX-1と比較・検討した.HUVECに一過性虚血/再灌流負荷疑似モデルである低酸素負荷/再酸素化の負荷をかけ,CL-P1mRNAの変動をRT-PCR法で検討した.その結果,CL-P1mRNAおよびLOX-1 mRNAは刺激により,その発現が上昇した.しかしLOX-1は負荷直後より発現が上昇し,負荷後24時間をピークに低下したのに対し,CL-P1mRNA発現上昇は負荷後72時間よりはじまり,負荷後120時間でもなお,発現上昇していた.
in vivoの系ではSprague-Dawley ratsの総頸動脈を開放し,2箇所をクリッピング,一定時間後に開放し,数日後に動脈を回収することにより一過性虚血/再灌流モデルとした.その結果,CL-P1mRNAは,コントロールに比して48時間後から有意にその発現が上昇し,そのピークは72時間後であり,120時間後もなお上昇していた.一方,LOX-1mRNAは再灌流後12時間より上昇し,24時間をピークに減少し,72時間以降は検出閾値以下であった.ラット総頸動脈の免疫組織染色による検討では、CL-P1は定常状態の血管でも発現が認められ、血管の最内側に発現しており,他の血管構造体には発現していなかった.vWFの抗体を用いて二重染色を行った結果,CL-P1の染色部位は,vWFの染色部位と一致し,血管内皮と考えられた.CL-P1の発現は虚血,再灌流3日後からその発現が顕著に増加した.また,再灌流後7日目においてCL-P1の発現増加はピークに達し,14日目では7日目に比して減少した.
現在,一過性虚血/再灌流後におけるCL-P1のスカベンジャー受容体機能としての評価をすべく,Dl標識したOxLDLを用い,ラット頚動脈一過性虚血/再灌流後のOxLDLの結合状態を蛍光顕微鏡下で観察し,正常時と比較・検討中である.

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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