2006 Fiscal Year Annual Research Report
不全心における心臓交感神経の液性因子による分化転換
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17790499
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金澤 英明 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40338033)
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Keywords | 心不全 / 交感神経 / サイトカイン |
Research Abstract |
心不全の病態に関与するさまざまなサイトカイン、特にIL-6 familyと心臓交感神経との関連についての研究を進めてきた。 In vitroにおいては、星状神経節細胞の初代培養系を確立し、Leukemia inhibitory factor(LIF:白血病阻止因子)などのサイトカイン添加による自律神経の機能転換について検討を行ってきた。 さらには、初代培養心筋に対して、AngII刺激により得られた培養上清を添加することにより、星状神経節交感神経細胞におけるコリン作動性マーカー(CHT)の増加およびアドレナリン作動性マーカー(TH)の減少が確認された。 また、最近、In vivoにおける自律神経の機能転換が、gp130受容体を介した現象である報告がなされた。そして、その機能転換を誘導する因子として、これまで知られてきたIL-6 familyであるCNTF, CT-1, LIF以外の新しいサイトカインであるcardiotrophin-likecytokine(CLC)、neuropoietin/cardiotrophin2(NP)の可能性が示唆されている。さらには、brain-derived neurotrophic factor(BDNF), neurotrophin-3(NT-3)などのneurotrophin family、glial cellline-derived neurotrophic fctor(GDNF)といったCDFによるIn vitroでの機能転換の検討を行う予定である。 In vivoにおいては、心不全ラットモデルにおける心不全病態下での神経動態の解析を行ってきたが、遺伝子工学的手法を用いた検討として、Cre-LoxPシステムにより交感神経特異的にgp130受容体を欠損させたマウスを作製し、心不全病態下における神経動態の解析を予定している。
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