2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790512
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
宮崎 宏 久留米大学, 医学部, 助手 (90343699)
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Keywords | fibulin-5 / 圧負荷 / 容量負荷 / 肥大心 |
Research Abstract |
我々は、ラットの圧負荷と容量負荷肥大心においてDNA chipを用いて遺伝子発現の相違を検討しfibulin-5が容量負荷心で発現が亢進し圧負荷で減少することを見いだした。本検討はfibulin-5の心臓における機能と、圧負荷および容量負荷肥大心で異なる発現パターンを示す意義の解明を目的とする。今年度は、肥大心での発現変化の解明とfibulin-5阻害物質の作成を行った。ラット圧負荷(腹部大動脈縮窄)、容量負荷心(腹部大動脈-下大静脈シャント)でのfibulin-5発現をreal-time PCRを用いて検討すると、圧負荷では負荷後14日頃より徐々に発現が低下したのに対し、容量負荷では当初より発現亢進がみられ、DNA chipでみられた発現変化が確認された。Fibulin-5阻害物質の作成としては、(1)dominant negative mutantの作製、(2)fibulin-5 shRNA発現アデノウイルスの作成を行っている。(1)に関しては、Cutis Laxaで発見された遺伝子異常がdominant negative mutantとして機能すると推測されていることから、この変異遺伝子作製を試みている。ラット心から、RT-PCRを用いてfibulin-5 cDNAをクローニングした。Myc tagを付加し、変異体を作成中である。shRNAに関しては、4つのshRNAを設計しBD knockoutキットを用いて発現ベクターに組み込んだ。現在、HEK293細胞やH9C2細胞に発現させてmRNA抑制効果のスクリーニング中である。確認後はBD knockout adenovirus 2キットを用いて組み換えアデノウイルスを作製する。来年度は、これら阻害物質を用いて肥大心でのfibulin-5の役割を解明したい。
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Research Products
(2 results)