2005 Fiscal Year Annual Research Report
Whole-heart imagingによる冠動脈MRAの臨床応用
Project/Area Number |
17790519
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
加地 修一郎 (財)先端医療振興財団, 先端医療センター研究所・分子イメージング研究グループ, 研究員 (80330554)
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Keywords | 冠動脈MRA / MRI / Whole-heart imaging |
Research Abstract |
Whole-heart imagingによる冠動脈MRAの撮像法の開発:当施設に導入されているGE社製の1.5TMRI装置を使用して、Navigator MRによる呼吸同期を使用してWhole-heart imagingを実際に撮像を試み実用性を検討した。計126例の被験者を対象に撮像を行った。撮像は、ほぼすべての例で可能であったが、3例で不整脈が原因で中止した。時間は撮像が出来た例ですべて15分以内であった。画質を決める重要な問題点である、どの時相で撮像するかという点について、撮像パラメーターであるTDELを種々に設定して検討したが、収縮末期よりは拡張中期の方が画質がよく、また収縮中期でも左室容量曲線から得られた、等容拡張期の時相がもっとも画質がいいことが明らかになった。 Whole-heart imagingによる冠動脈MRAの解析法の開発:冠動脈MRAにおける画像再構成は診断において非常に重要であるが、実際に得られた画像からVolume rendering法、MIP法、Curved-MPR法を使用して、画像の再構成を試みた。その結果、Volume rendering法は非常に時間と労力を要する割には診断にはあまり有用ではなく、MIP法は長い距離の観察には不適であった。Curved-MPR法が最も解析には優れていたが、冠動脈の蛇行が強い場合には正確に走行を捕らえられない可能性が考えられ、診断率の低下が予想された。 今後の課題:撮像法の開発においては、どうしてもハードウェアの限界があり、大きな改善は望みにくいが、ベルト腹部に巻くなどの方法で、呼吸同期を改善することや、マルチチャンネルのコイルを使用して、パラレルイメージングを使用するなどの方法で改善を目指す。また画像の再構成においては、MATLABを使用してCurved-MPR法の問題点を改善する方法を検討する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Annular geometry in patients with chronic ischemic mitral regurgitation : three-dimensional magnetic resonance imaging study2005
Author(s)
Kaji S, Nasu M, Yamamuro A, Tanabe K, Nagai K, Tani T, Tamita K, Shiratori K, Kinoshita M, Senda M, Okada Y, Morioka S.
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Journal Title
Circulation 112
Pages: 1409-1414
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[Journal Article] Quantitative assessment of harmonic power doppler myocardial perfusion imaging with intravenous Levovist in patients with myocardial infarction : comparison with myocardial viability evaluated by coronary flow reserve and coronary flow pattern of infarct-related artery2005
Author(s)
Tani T, Tanabe K, Tani M, Ono F, Katayama M, Tamita K, Kaji S, Yamamuro A, Nagai K, Shiratori K, Morioka S, Kihara Y.
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Journal Title
Cardiovasc Ultrasound 3
Pages: 22