2005 Fiscal Year Annual Research Report
末梢神経障害による慢性疼痛における軸索イオンチャネルの病態と治療
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17790570
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三澤 園子 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (30375753)
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Keywords | 生理学 / 脳神経疾患 / 神経科学 / 糖尿病 |
Research Abstract |
末梢神経障害における軸索イオン電流の変化、特に慢性疼痛の発生メカニズムの解明を目的にした研究である。軸索の自発発射に関与するNa電流に注目し、 (1)慢性疼痛の原因として最も有病率の高い、糖尿病性末梢神経障害における軸索Na電流の変化 (2)慢性疼痛を呈するその他の各種末梢神経疾患における軸索Na電流の変化、 を明らかにすることを目的に検討を進めている。 現在までに以下の結果を得て、その一部を論文として公表した。 (1)糖尿病性末梢神経障害患者96名における軸索Na電流、K電流の測定を行った。高血糖下の代謝異常により軸索Na電流、K電流とも抑制され、神経伝導が障害されることを示した(Misawa et al., Clinical Neurophysiol 2005a,b,2006)。 (2)各種原因における慢性末梢神経障害患者50名で、運動および感覚神経軸索における持続性Na電流を測定した。運動神経においてはNa電流が増加していることを示すデータを得ている。感覚神経については、データ解析中である。 (3)慢性疼痛を訴える末梢神経障害患者約10名において、Naチャネル阻害剤である、塩酸メキシレチンの経口投与を行い、臨床効果および、軸索Na電流に及ぼす影響を解析中である。
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Research Products
(4 results)