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2005 Fiscal Year Annual Research Report

神経保護因子コリベリンの抗ALS作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17790590
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

千葉 知宏  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60398617)

KeywordsALS / 神経変性疾患 / コリベリン / 神経保護因子 / 神経細胞死 / ヒューマニン / ADNF / 細胞死抑制
Research Abstract

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、全身の運動神経系が冒され数年の経過で死に至る、根治不能の神経難病である。我々のグループは家族性ALS(FALS)の原因遺伝子であるCu/Zn依存性スーパーオキサイドディスミューテース1 (Cu/Zn-superoxide dismutase 1:SOD1)が培養神経細胞に誘導する細胞死に着目し、Activity-dependent neurotrophic factor (ADNF)が完全に抑制することを発見し、またALS動物モデルにおいてもADNFが運動機能を改善することを見い出した。我々はこのALSに特異的に効果を発揮する神経再生因子であるADNFより作成した誘導体、コリベリン(Colivelin)の抗ALS作用を検討し、その作用機構を明らかにする本研究に着手した。
本年度は1)家族性ALS型変異SOD1遺伝子導入神経細胞株を用いたコリベリンの抗ALS作用の解析、2)G93A-SOD1トランスジェニックマウスを用いたコリベリンの抗ALS作用の解析を行い、コリベリンがin vitroおよびin vivoにおいて、ADNFよりも強力な抗ALS作用を持つことを見いだした。特にG93A-SOD1トランスジェニックマウスを用いた治療効果の解析では、合成コリベリンペプチドを投与することにより、進行性に悪化する運動機能障害が改善され、寿命が著明に延長することを発見し、Biochem Biophys Res Commun誌にその成果を発表した(研究発表1)。次年度にかけて、このコリベリンの治療効果ををさらに詳細に検討するため、脊髄のタンパク質及び病理組織サンプルを採取し、ウェスタンブロッティング及び免疫組織化学の手法を用いて(1)タンパク質リン酸化酵素の活性化状態、(2)細胞死関連遺伝子の活性化状態について検討する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Colivelin prolongs survival of an ALS model mouse2006

    • Author(s)
      Tomohiro Chiba
    • Journal Title

      Biochemical and Biophysical Research Communications (in press)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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