2005 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体シャペロンおよび下流シグナル分子の制御による膵β細胞機能の調節
Project/Area Number |
17790610
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
近藤 龍也 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (70398204)
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Keywords | 小胞体シャペロン / 膵β細胞 / 糖尿病 |
Research Abstract |
(1)小胞体ストレスシグナル分子のMIN6細胞への導入 小胞体膜上に存在する小胞体ストレスシグナル伝達に関与する膜タンパク質(小胞体ストレスセンサー)IRE1,ATF6,PERK、センサードメインに結合しているBip(GRP78)、ストレスシグナルを核へ伝達するXBP1、直接アポトーシスを惹起するCHOPなどの下流のシグナル分子のcDNAを発現ベクターにクローニングした。現在、膵β細胞cell lineであるMIN6細胞に遺伝子導入し、各々の蛋白の発現レベルを検討している。十分な発現レベルを確認後、(3)へ移行する予定である。 (2)小胞体ストレスシグナル分子RNAiのMIN6細胞への導入 現在、Bip(GRP78)およびCHOP分子に対するRNAiを作製し、MIN6細胞へ導入してtarget mRNAの発現を抑制し得るかを検討中である。十分な発現抑制を確認後、(3)へ移行する予定である。 (3)小胞体ストレス応答性の検討 (1),(2)で作製した小胞体ストレスシグナル分子の過剰発現系、遺伝子抑制系の細胞に小胞体ストレスを惹起する各種ストレス(高血糖、Sulfonyl Urea薬、tunicamycin、tapsigarginなど)を作用させ、細胞のアポトーシスが誘導されるか、発現制御を行った以外の小胞体ストレスシグナル分子の発現が変化するか否かを定量的リアルタイムRT-PCR法、Western blot法や免疫組織化学染色法などで検討する予定である。
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