2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790617
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70284750)
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Keywords | インスリン / LXR / 酸化ステロール / メタボリックシンドローム / 脂肪肝 |
Research Abstract |
(1)酸化ステロールの分離分析法の構築 <測定原理の解析> これまでの研究から、アセトニトリルとイソプロパノールの混液中でサイクリックボルタンメトリーを行うとき、グラッシーカーボン電極に+1.8V vs.Ag/AgClよりも正電位をかけると、コレステロールの酸化波が出現することが分かっている。酸化ステロールの分離分析法は、この酸化反応を検出に利用した電気化学検出高速液体クロマトグラフィー(HPLC-ECD)を用いる。今年度は、コレステロールの電極酸化反応のメカニズムを解明するために、電気化学的手法による電子授受反応の観察、反応産物の機器分析などを行った。予備的検討の結果、コレステロール1分子が酸化されると、複数個の電子が放出されることが示された。この結果は、コレステロールの電極酸化によって高分子が生成されていることを示唆しており、更なる検討を進めている。 <測定試料の前処理> 本研究の測定試料は肝臓あるいは単離した肝細胞であるが、マトリックスが複雑であるため、先ずは血清を用いて前処理の検討を行った。ヘキサンとエタノールを用いた液液抽出によって、コレステロールが回収できた。現在、回収率を増加させるための検討中である。 (2)植物に由来する酸化還元物質の分離分析法の開発 抗酸化能に基づく抗動脈硬化作用が期待されているポリフェノールを分析対象とし、生薬中のマグノロール、及びホーノキオールのHPLC-ECDによる分離定量法を開発した。
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