2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790617
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70284750)
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Keywords | インスリン / LXR / 酸化ステロール / メタボリックシンドローム / 脂肪肝 |
Research Abstract |
今年度は、LXRの内因性リガンドである酸化ステロールを電気化学検出HPLCによって定量分析するために、a)測定試料の前処理の検討、b)測定原理の解析、更に、c)抗酸化物質の高感度定量法の開発を行った。a)測定試料の前処理の検討:肝臓を分析する前段階として、血清を用いて前処理法を検討した。各種の有機溶媒の中で、酸化ステロールはクロロホルムとヘキサンによく溶けた。しかし、クロロホルム抽出した試料をHPLCに注入して電気化学検出すると、バックグラウンドの電流値が不安定になった経験があり、これを避けるためにヘキサンを抽出溶媒として選択した。血清試料として、和光純薬製及びNIST(米国国立標準技術研究所)の標準血清中のコレステロール定量を行ったところ、認証値と比較した場合の真度、繰り返し測定したときの精度、添加回収試験、それぞれ良好な結果を得た。b)測定原理の解析:コレステロールの電極酸化反応の反応生成物について、紫外吸収スペクトル、質量スペクトルを測定した。カラム電解システムを構築し、コレステロールの電極酸化反応の反応生成物の大量調製を行った。当初、コレステロールの3位の水酸基が酸化され、対応するケトンが生成すると予想していたが、紫外吸収スペクトル及び質量スペクトルの測定結果から、予想のケトン体は主要な生成物1ではなかった。これについては更に機器分析を進め、電極反応の生成物の構造を決定することとした。c)抗酸化物質の高感度定量法の開発:植物に由来する抗酸化物質に着目し、ヘスペリジン、バイカリン、バイカレインの高感度定量法を開発した。
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Research Products
(2 results)