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2006 Fiscal Year Annual Research Report

川崎病急性期と回復期における末梢血細胞中のmRNA発現変動を用いた病因病態解析

Research Project

Project/Area Number 17790715
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

今川 智之  横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (20336548)

Keywords川崎病 / 急性期・回復期変動解析 / 蛋白解析
Research Abstract

川崎病患者の急性期及び回復期の末梢血細胞中のmRNA蛋白発現解析を予定したが、急性期と回復期において細胞集団に大きな差異を認め、単純に全末梢血のmRNAの比較を行ったところ病因に関連する変化をとらえることが困難であった。このため血清と正常小児血清に含まれるタンパク質について2D-DIGE(蛍光標識二次元ディファレンシャルゲル電気泳動)法及びiTRAQ(Isotope Tag for Relative and AbsoluteQuantitation)法による定量プロテオーム解析を試みた。
2D-DIGE解析では、主に血清アミロイドタンパク質や、C反応性タンパク質、ハプトグロビンといった川崎病の症状と対応するような炎症性タンパク質や、アクチン調節タンパク質として働くゲルソリン、アポトーシス関連の内皮細胞特異的p53結合タンパク質が同定された。一方、iTRAQ解析では、抗酸化酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼや、動脈硬化を抑制するアディポネクチンやヘパリンコファクター2、血管新生抑制因子である色素上皮由来因子などが検出された。
本検討では、同定されたタンパク質数が多くなかったこと、また比較的低分子量のタンパク質や血清中に微量に存在するようなタンパク質があまり検出されなかったことから、さらに分画過程を増やしてより細かく分析する必要性があると考えられた。以上の結果より、血管新生制御因子(色素上皮由来因子、アンジオテンシン、トロンボスポンジン)や血栓形成制御因子(ヘパリンコファクター2、ヒスチジン・リッチ・グリコプロテイン)などは川崎病の後遺症とされる冠動脈瘤の形成に関与している可能性が考えられた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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