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2005 Fiscal Year Annual Research Report

横紋筋肉腫細胞におけるId gene familyによる筋分化抑制機構の検討

Research Project

Project/Area Number 17790717
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

土屋 邦彦  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90381938)

Keywords横紋筋肉腫 / 筋分化 / Id
Research Abstract

横紋筋肉腫(以下RMS)は、未分化筋芽細胞より発生した腫瘍と考えられているが、骨格筋分化制御遺伝子MyoD1やmyogeninが発現しているにもかかわらず、筋最終分化が抑制され未分化なまま増殖し続ける。その分化抑制機序は不明であり、それを明らかにすることを最終目的とする。
具体的には、正常筋芽細胞において、MyoDやMyogenin蛋白のmyosin heavy chain(MHC)やCKなどをコードする筋特異的遺伝子のE-boxへの結合を競合阻害し、転写を抑制することで筋分化を負に制御するとされるId gene familyに注目し、RMSでの発現と異常を明らかにする。
一方、このId gene familyが正常細胞や癌細胞など様々な細胞において、Rb蛋白による細胞増殖や細胞周期の進行に直接関っていることが報告されつつあり、Id gene familyの発現とRMS細胞において増殖とmyogeninの発現の両方に重要とされるInsulin-like growth factor I receptor(IGF-IR)を介した細胞伝達路との関係を解析する。
平成17年度は、まず筋分化制御因子の発現についてRMS細胞株と正常筋芽細胞株で比較検討した。RMSの大きな2つの亜型である胞巣型と胎児型とでその発現にそれぞれ正常筋芽細胞株と異なる発現が見られた。
次にRMS細胞において細胞増殖や細胞周期の進行に重要とされるIGF-IR以下の細胞伝達路について胞巣型と胎児型を検討したところ、違いが認められた。
Id gene familyのうち筋分化の抑制や細胞周期進行に重要とされるId2については、正常筋芽細胞株、胞巣型と胎児型RMSとでその発現を検討した。筋分化誘導条件下で正常筋芽細胞株とRMS細胞株では発現に差が認められた。
平成18年度は、上記の結果をもとに、RMS細胞株でのId蛋白の筋特異的遺伝子へ抑制を検討する。(IGF-IR)シグナル路を介したId gene familyの発現機構の検討を行う。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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